ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レ・ミゼラブル1回目

2009年10月10日 | ミュージカル・演劇
今回のレミゼ、禅さんのジャベールを2回観る、というのが大前提でチケット取ろうとしたら、禅さん最初の方しか出てないんですね・・・パイレートクンイーンのせいで・・・
というわけでキャストほとんど選べなかったのですが、かろうじてテナルディエ駒田一さん、テナルディエ夫人田中利花さん、だけは確保することができました。後はもう選ぶ余裕なかった・・・
しかも、バルジャンが山口祐一郎さんばっかりで(禅さんと一緒にパイレートクイーンに行っちゃうからですね、多分)、チケット取りにくかったこと~。いつになく悪い席しか取れませんでした。
というわけで、開幕してすぐに、1週間しか空けずに2回、しかも悪い席で観るという残念な結果になりました。

というわけでその第一弾を観てきました。
観てみて・・・う、うーん(汗)全然よくなかった・・・
一時期、ちょうど短縮バージョンが導入されたあたりか、「もうレミゼは卒業かな」と思うくらい良くなかった時期があったんですが、一昨年は素晴らしくて、「やっぱりまだまだ卒業できないらしいな」と思ったものですが・・・
なんか、また「もう卒業かな」と思いたくなる感じでした・・・(実際には禅さんがジャベールやってるうちは卒業できないですけど)
アンサンブルがかなり入れ替わってますよね、一昨年と。そのせいもあるんだろうなあ。
まあ、まだ開幕してすぐですから、1ヶ月もすると見違えるように良くなってるか可能性もありますが。だからなるべく後の日程で行きたいんだよなあ・・・
それにしても、全体的にレベルが低かった気がするのは否めませんね・・・。ソロで歌う人、以前は上手い人もっと揃ってたのになあ・・・。あれではせっかくアンサンブルの見せ場が少し復活したのに、意味ないよなあ・・・
ミス・サイゴンも昨年は素晴らしかったけどその前の再演はいまひとつでしたが、考えてみたら昨年のミス・サイゴンって一昨年のレミゼやってた人が多かったような。やっぱりメンバーの問題なのかなあ。
ジョン・ケアードが直々に稽古を観に来たかどうかにもよる、という話も聞きますけど・・・(今回は来てなさそう)
とにかく、感動したり鳥肌がたったり、という場面がほとんど皆無でしたね・・・。回数たくさん見てるからというのも多少はあるけど、それでも一昨年は感動したもんなあ。
やっぱり舞台は生ものなんだなあと実感したりもしましたが、この状態が続いたら卒業しちゃうぞ・・・
プリンシパルもなんだか精彩に欠けてたような気が。坂本真綾さんのエポニーヌとか、一昨年は感動したものですが、今回はなんだかふーんという感じで観てしまった・・・舞台全体の問題かもしれないけれど。
司教の中井智彦さんも、一昨年には感動したけど、今回はただ上手いな、と思っただけでした・・・
山口祐一郎さん、声の調子が悪かったようで、あんまり声出てなかったし。
そんなのもあって、なんだか禅さん一人でずば抜けて上手かったような印象になってしまいました・・・(汗)カーテンコールも、禅さんが出てきたら拍手の大きさが全然違った・・・
そんな中、禅さんのジャベールは良かったです。一昨年はかなり熱いジャベールでしたが(それでも帝劇千秋楽の挨拶によると、表面は冷たくて中は熱いジャベールを目指してたようですが(笑))今回はかなり冷たい感じも出てました。もちろん熱いところは熱いのですが、冷淡な表情をするところがより目に着くようになったというか。
バリケードでバルジャンを捜した後、がっくりと諦めかけて座っている時の表情がなんだか悲しそうでびっくり。ああ、ジャベールはバルジャンを捕らえたいのではなくて、バルジャンが死んだと思ってがっくり来てたのか、と新解釈のジャベールにちょっとぐっと来てしまいました。バルジャンを捕らえたいんじゃなくて、もう一度会いたかったんですね、きっと。何のために会いたいのか自分でもよくわからないままに・・・
それを裏付けるように、下水道の出口でのバルジャンとの対決の場面、口では「誰が諦めるか」と言いながら、表情は静かなままでしたね。このあたりの解釈、次の見る時にもう一度確認したいと思います。
そして、自殺の解釈がまた変わってましたね。笑わない自殺になってました。
最初に見た時には、自分に何が起こったかよくわからないで死んで行ったジャベール、という感じでしたが、今回は自分に何が起こったかよく理解している、悲しげなジャベールでした。私的にはこっちの解釈の方が好きなので大満足
まだまだ進化して行くであろう禅さんのジャベール、今回は少ししかやらないのが残念ですが・・・。やっぱりまだ卒業はできないなあ(汗)
山口祐一郎さん、バルジャンが一番カッコイイよな・・・(笑)トートや伯爵だと体型が気になるけど(汗)バルジャンだと何の問題もない・・・むしろカッコイイ(笑)
以前はマドレーヌ市長の時が一番カッコイイと思ってましたが、なんか年取ってからもカッコ良くなったような・・・カツラが違うのかな~
ファンティーヌは初めての方でしたが・・・いや~ちょっとレベル低くてびっくりでした(汗)学芸会とは言わないけれど、一人素人が混ざってる感じでした・・・
できればシルビア・グラブさんで見たかったけど、ファンティーヌは選んでる余裕なかったんです・・・
コゼットは岸さんとのレミゼ婚だか戦隊婚だかで話題の菊池美香さんでしたが、私初めてだったんだなあ。いやなかなか良かったです。歌も完璧じゃないけどなかなかだったし、その上に演技もちゃんとしてて。コゼットは歌も大事だけど演技も結構重要だと思うので。
でも、最後バルジャンに抱きつかないのは違和感・・・あそこはひしと抱きつく方がぐっと来るんだけどなあ。
そういやリトルコゼットが上手かったです。
マリウスは4人の中では一番歌が・・・な方でしたが(汗)初々しい熱演でした。
マリウス、なぜかこの方で見る機会が多い・・・本当は山崎育三郎さんで見たかったんだけど、マリウスはもう選べなくて・・・
そういや私藤岡正明さんのマリウス見てないんだよな・・・クリスはたくさん観たんだけど。
アンジョルラスはようやく観られた原田優一さん。うーん、歌上手いんだけど、マリウスの方が向いてるんじゃ、という気がしてしまいました。
久々に若いアンジョルラスを観ましたが(笑)演技も、若いアンジョルラスだなーという感じでした。クールでカリスマ性のあるリーダーなんだけど、どこか若いというか幼いところがあって、その若さが、つまづいた時にどっとかわいそうになって来ると言うか・・・
バリケードで、エポニーヌの死を見つめる固い表情が印象的でした。実際に人が死ぬことを、想定はしていただろうけど、現実に見て衝撃を受けている様に、若さで走ってきた未熟さを感じて、なんだかかわいそうになってしまいました。
そう言えば彼のアンジョルラスも、エポニーヌの死の場面でグランテールを振り返ってましたが・・・
最後はグランテールの顔を両手ではさんでじっと見つめていましたが、あれはどういう心境でなのかなあ。それまでグランテールには割とつめたい感じだったのでわかりづらかったですが・・・若さ故にグランテールに寛容になれなかったアンジョルラスなのかな。それもまた痛々しくてかわいそうでした。
というわけで若いアンジョルラスもなかなかいいかなと思いましたが、やっぱり私は岸さんとか小鈴さんの兄貴肌のアンジョルラスが好きですね~。次は久々に坂元健児さんで観るので、どんなアンジョルラスになってるのか楽しみです。(初めてアンジョルラスやった頃に一度観ただけなので・・・)
テナルディエ夫妻は駒田さんと田中利花さん。型どおりではあるけど、なかなか息が合ってて好きなコンビです。
駒田さんはさすがに歌上手いですが、すでに喉をやられてる感じだったなあ。
利花さん、いつもカーテンコールが一番面白い・・・(笑)今回も女王様キャラ?でした。
そうそう、結婚式のシーンで給仕をやってる原田優一さんが、最初は真面目な給仕だな・・・と思ってたら、途中からなんかおネエキャラ!? なんで??? ちょっとびっくしました(笑)

そんなこんなで私的には今イチだったんですが、カーテンコールは盛り上がって、何度も出てきてました。
田中利花さんが面白いのはちょっと書きましたが(笑)花束投げる時、一番最後に舞台の端っこまで歩いてきて、すぐ傍の人にぽいっと投げたりとか、真ん中でくるくる回ってみたりとか(笑)
アラフォー三人組(!?)が仲良さそうに手をつないでたのが印象的でしたねー。バルジャン&テナルディエ、ジャベール&テナルディエ、そして最後は三人で手をつないでました。ヴァンパイアでもずっと一緒だったもんなああの人たち・・・
そういや最初のカーテンコールでジャベールとバルジャンが握手するところ、バルジャンがジャベールに抱きついてました(笑)
次は山口祐一郎さん楽なので、カーテンコールも色々ありそうです。・・・こんな早い楽でも挨拶やるものなんですかね?
どうせなら禅さん楽で観たかったけど平日マチネだったんだよな・・・

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