帝劇で5回目になる「モーツァルト!」を観て来ました。モーツァルト役は井上芳雄くん。
どうだったかというと・・・いやー、今までで一番泣きました(汗)「レ・ミゼ」やLotRに匹敵するくらいに・・・。正直、最初に日生劇場で観た時には、こんなに泣かされる作品になるとは思いませんでした・・・。
何がすごかったって、この日は市村パパがすごかったんですよ。もう、かなり気持ちが入っていて・・・。大人のモーツァルトが出てくる最初のシーン、まだ明るいシーンなのに、息子を心配するパパの声は震えていました・・・。そしてつられて泣いてしまった私・・・(汗)最初のうちからこれってどうなのかとも思いますが(汗)感動したから許す(笑)
しかし、妹もこのあたりのシーンで、後の展開を想像して泣けてしまったんだそうで。確かに、話の筋がわかった2回目からは、すごく物語りが心に染み込むようになって泣けたものでした。うーん、この作品ってそういう作品なんだなあ、と改めて思ったのでした。
このシーンだけでなく、市村パパが出てくるシーンはもう泣けて泣けて・・・。特にパパのソロ曲「心を鉄に閉じ込めて」は、もう危うく腹筋が震えるほど泣かされてしまって(汗)終わってもしばらく涙が止まりませんでした。市村正親さん、歌唱力的には厳しい面もあるとは思うのですが、それでもあれだけ泣かされてしまうなんて・・・。やはり演技の力がすごいと思います!
市村パパは、厳格な父親の姿でありながらも、息子を愛する気持ちが深い父親です。全ては息子を思っての行動なのだと。モーツァルトの父親は、自分が果たせなかった夢を息子に託そうとして息子を縛り付けている存在でもあるわけで、市村正親さんの「愛情深い父親」の面が強い役の解釈というのが果たして正解なのかどうかはわかりません。でも、私はそういう解釈が大好きなので、もう全然オッケー!
市村さんを見ながら、ふと、私が好きな役者さんというのは、私が好きな役の解釈をする役者さんなんだなあ、ということに気がついたりもしました。
さて、主役のモーツァルトなんですが、先日かなり良かった中川モーツァルトを観たばかりだったので、正直なところ「中川君の方が良かったかなあ」と思ったりもしました、最初のうちは(汗)特に「僕こそ音楽」とか、母親の死の後に歌う「残酷な人生」は、中川君の方が良かったなあ、なんて思ったりして。
しかし、1幕最後の「影を逃れて」あたりからは、やはり井上モーツァルトいいなあ、と思わせました。ルドルフを経験しているせいか、苦悩するモーツァルトとしては井上くんの方が好きだなあ、と思うのです。まあ、でも二人ともそれぞれすごく良いんですけどね。
井上モーツァルトで特に好きなところは、パパのことをすごく慕っているんですよねー。そこが市村パパ好きな私としてはかなりツボなわけです(笑)
そしてこの日、市村パパの気持ちの入った演技につられて、井上モーツァルトもはじけました。父親と決別した後に歌うナンバー、本来は父親との決別を悲しみながらも、これからは自分自身の力で進んで行くんだ、という希望も入っているナンバーだと思うのですが、この日の井上くんは、もうパパと別れたことの悲しみに打ちひしがれていました。これもどうかとは思うのですが、私は好きだし、すごい泣かされたので、もうオッケー!(笑)そして、その後からはもうずっとすごく気持ちの入った演技が続いたのでした。いやー、すごかったです!
それから、父親の死を告げるナンネルがまた良かったんです。日生でやっていたころはさらっと冷たく告げていたのですが、最近は、最初は思わず素直に語りかけようとしてしまって、それから思いとどまって冷たく告げる、という風に変わっていて、そこがまた泣けるのでした。この日は、いつもよりも更に気持ちが入っていたことは言うまでもないですが。このシーンがあってこそ、「あなたを決して許さないわ」と言いながら、最後にモーツァルトの死を悲しむナンネルの姿に、「本当は弟を愛していたんだな」とということが感じられて、更に泣けるんですよねー。
シーン前後しますが、そのモーツァルトが死の直前、アマデが差し出す白い羽ペンを見て、嬉しそうに「僕こそ音楽」を歌うシーン、このあたりから、ラストまでもうずーっと泣きっぱなしでした。カーテンコールの時もまだ余韻が(汗)なんだか「レ・ミゼ」観てるような気分でした・・・(笑)
この日、アマデ役の一人石川楓ちゃんが最後だったということで、カーテンコールの後特別に挨拶がありました。パパ、お姉ちゃん、弟2人(大人のヴォルフガングとアマデ)の「モーツァルト一家」の4人での挨拶で、ほほえましかったです(笑)
そんな訳で、最初はつまらないと思っていた「モーツァルト!」、結局はかなりハマってしまったと言えるようです。
ただ、最初につまらないと思った一因に、アンサンブルのシーンが特に面白くないとか、(でも、ウェーバー夫人と姉妹の歌の上手さにはちょっと感動しましたけど)衣装がてんでんバラバラとか、舞台装置が細切れでどうも好きになれないとか、そういうのがあったのですが、その印象は最後まで変わりませんでした。これは好みの問題かもしれないので、仕方ないでしょう。(振り付けが麻咲梨乃さんだったら違ってたのかなあ・・・)
それにしても、音楽と、メインの登場人物たちの配置と話の筋はかなり良くできていたと思いますね。特に音楽! 素晴らしいの一言です。「エリザベート」がダサく思えてしまうくらいに・・・
また再演なんてことになったら、頑張って何回か行ってしまうだろうなー、という感じです。
今年は前半に良いミュージカルがなくて不作だったんですが(汗)後半「太平洋序曲」「モーツァルト!」と良い舞台が続いて充実していたかな、トータルでは。
どうだったかというと・・・いやー、今までで一番泣きました(汗)「レ・ミゼ」やLotRに匹敵するくらいに・・・。正直、最初に日生劇場で観た時には、こんなに泣かされる作品になるとは思いませんでした・・・。
何がすごかったって、この日は市村パパがすごかったんですよ。もう、かなり気持ちが入っていて・・・。大人のモーツァルトが出てくる最初のシーン、まだ明るいシーンなのに、息子を心配するパパの声は震えていました・・・。そしてつられて泣いてしまった私・・・(汗)最初のうちからこれってどうなのかとも思いますが(汗)感動したから許す(笑)
しかし、妹もこのあたりのシーンで、後の展開を想像して泣けてしまったんだそうで。確かに、話の筋がわかった2回目からは、すごく物語りが心に染み込むようになって泣けたものでした。うーん、この作品ってそういう作品なんだなあ、と改めて思ったのでした。
このシーンだけでなく、市村パパが出てくるシーンはもう泣けて泣けて・・・。特にパパのソロ曲「心を鉄に閉じ込めて」は、もう危うく腹筋が震えるほど泣かされてしまって(汗)終わってもしばらく涙が止まりませんでした。市村正親さん、歌唱力的には厳しい面もあるとは思うのですが、それでもあれだけ泣かされてしまうなんて・・・。やはり演技の力がすごいと思います!
市村パパは、厳格な父親の姿でありながらも、息子を愛する気持ちが深い父親です。全ては息子を思っての行動なのだと。モーツァルトの父親は、自分が果たせなかった夢を息子に託そうとして息子を縛り付けている存在でもあるわけで、市村正親さんの「愛情深い父親」の面が強い役の解釈というのが果たして正解なのかどうかはわかりません。でも、私はそういう解釈が大好きなので、もう全然オッケー!
市村さんを見ながら、ふと、私が好きな役者さんというのは、私が好きな役の解釈をする役者さんなんだなあ、ということに気がついたりもしました。
さて、主役のモーツァルトなんですが、先日かなり良かった中川モーツァルトを観たばかりだったので、正直なところ「中川君の方が良かったかなあ」と思ったりもしました、最初のうちは(汗)特に「僕こそ音楽」とか、母親の死の後に歌う「残酷な人生」は、中川君の方が良かったなあ、なんて思ったりして。
しかし、1幕最後の「影を逃れて」あたりからは、やはり井上モーツァルトいいなあ、と思わせました。ルドルフを経験しているせいか、苦悩するモーツァルトとしては井上くんの方が好きだなあ、と思うのです。まあ、でも二人ともそれぞれすごく良いんですけどね。
井上モーツァルトで特に好きなところは、パパのことをすごく慕っているんですよねー。そこが市村パパ好きな私としてはかなりツボなわけです(笑)
そしてこの日、市村パパの気持ちの入った演技につられて、井上モーツァルトもはじけました。父親と決別した後に歌うナンバー、本来は父親との決別を悲しみながらも、これからは自分自身の力で進んで行くんだ、という希望も入っているナンバーだと思うのですが、この日の井上くんは、もうパパと別れたことの悲しみに打ちひしがれていました。これもどうかとは思うのですが、私は好きだし、すごい泣かされたので、もうオッケー!(笑)そして、その後からはもうずっとすごく気持ちの入った演技が続いたのでした。いやー、すごかったです!
それから、父親の死を告げるナンネルがまた良かったんです。日生でやっていたころはさらっと冷たく告げていたのですが、最近は、最初は思わず素直に語りかけようとしてしまって、それから思いとどまって冷たく告げる、という風に変わっていて、そこがまた泣けるのでした。この日は、いつもよりも更に気持ちが入っていたことは言うまでもないですが。このシーンがあってこそ、「あなたを決して許さないわ」と言いながら、最後にモーツァルトの死を悲しむナンネルの姿に、「本当は弟を愛していたんだな」とということが感じられて、更に泣けるんですよねー。
シーン前後しますが、そのモーツァルトが死の直前、アマデが差し出す白い羽ペンを見て、嬉しそうに「僕こそ音楽」を歌うシーン、このあたりから、ラストまでもうずーっと泣きっぱなしでした。カーテンコールの時もまだ余韻が(汗)なんだか「レ・ミゼ」観てるような気分でした・・・(笑)
この日、アマデ役の一人石川楓ちゃんが最後だったということで、カーテンコールの後特別に挨拶がありました。パパ、お姉ちゃん、弟2人(大人のヴォルフガングとアマデ)の「モーツァルト一家」の4人での挨拶で、ほほえましかったです(笑)
そんな訳で、最初はつまらないと思っていた「モーツァルト!」、結局はかなりハマってしまったと言えるようです。
ただ、最初につまらないと思った一因に、アンサンブルのシーンが特に面白くないとか、(でも、ウェーバー夫人と姉妹の歌の上手さにはちょっと感動しましたけど)衣装がてんでんバラバラとか、舞台装置が細切れでどうも好きになれないとか、そういうのがあったのですが、その印象は最後まで変わりませんでした。これは好みの問題かもしれないので、仕方ないでしょう。(振り付けが麻咲梨乃さんだったら違ってたのかなあ・・・)
それにしても、音楽と、メインの登場人物たちの配置と話の筋はかなり良くできていたと思いますね。特に音楽! 素晴らしいの一言です。「エリザベート」がダサく思えてしまうくらいに・・・
また再演なんてことになったら、頑張って何回か行ってしまうだろうなー、という感じです。
今年は前半に良いミュージカルがなくて不作だったんですが(汗)後半「太平洋序曲」「モーツァルト!」と良い舞台が続いて充実していたかな、トータルでは。
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