ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RENT

2011年11月06日 | ミュージカル・演劇
シアトル行ってカナディアンロッキーに行ったあと、N.Y.に行ってオフブロードウェイで復活したRENTを見てきました。まあそのためにわざわざN.Y.に寄ったんですが。
50th St.のNew World Theaterというところでやってるんですが、色んな演目のポスターが出ていて???と思ったら、いくつもシアターが入ってる小劇場なんですねー。
50th St.のこのあたり、以前何度か泊まったSkyline Hotelがあったので何度も往復したものですが、当時はこんな劇場とかもなかったですね。当時でもガイドさんが「夜歩いても特に危険ではない」と言ってましたが、劇場ができたら夜も人通りが多くなってますます出歩きやすくなってそうですね。
しかし、オフになったんだなーと思ったのが当日券を買いに行った時。10時くらいに行ったら、ソワレしかない日は13時からしかBOX OFFICE開かないって・・・(汗)オフだとこういうことがあるんですねー。

さて、マイケル・グライフによる新演出ですが、さすがに東宝RENTの初演を観た時ほどの違和感はありませんでしたねー。根底から覆される感じはなかったですから。若干「前の方が良かったな~」と思う程度。まあ東宝RENTで免疫できてたのかもしれませんが・・・(汗)
セットが前の方の席だとみづらいという話を聞いていましたが、確かに箱型の鉄骨が2段になって、両サイドは前に張り出しているので、見切れる席が多いんじゃないかなと思いました。私はH列の端の方ですが、ギリギリなんとか見えるかなーという感じでした。両サイドで奥の方に引っ込むと見えない時もあったかな。
でもやっぱり、ちょっと空間を細切れにしすぎなセットな気がしました。上下に分断してしまう場面が多くて。特にWhat I Ownでロジャーとマークが行き違いのような感じで同じ空間にいない感じなのは寂しかったな~。確かに映画だと二人とも別々の場所にいる設定なんだなーとわかりましたが・・・
でも、I'll Cover Youでは高さを利用してちょっとバルコニーのロミオとジュリエットっぽい感じになったりとかして、面白かったですけど。
あと、セットのせいとはちょっと違うかもですが、サンタフェでマークが一緒に踊ったりしないでコリンズとエンジェルを見てる感じだったのが残念でしたね。ここはマークも一緒に三人で楽しそうにしてて欲しいので・・・
衣装も大分変わりましたが、以前の衣装もちょっと古いというか違和感あるかな、という感じにはなっていたので、変わること自体には抵抗なかったですが、違和感ある衣装もありましたね。
エンジェルはもうちょっと女の子らしさのある衣装が良かったなあ。ウィッグも半分刈り上げみたいな感じで、なんか男っぽかったし。
モーリーンがスカートなのはまあいいんですが、ちょっとかわいらしいフェミニンな感じの衣装(でもないのかな・・・)になっていたのがなんか違和感でしたかねえ。
そんな中、ベニーのジャケットとかジョアンヌのジャケットとか、なぜかオリジナルと同じ衣装も出てきましたが・・・
とまあちょこちょこ前の方が良かったな、というところはありましたが、そんなに違和感は感じませんでしたかね。
あ、エンジェルがToday 4 Uの時にパーカッションのパフォーマンスをしなくなったのは良かったかなと。ちゃんと叩けてる人ほとんどいませんでしたもん・・・(汗)
あと、アンサンブルの人数が減って、女性が多くなっていて、La Vie Bohemとか違和感ある場面もありましたが、La Vie Bohemでベニー以外のキャストが皆踊るようになってた(多分・・・時間経ちすぎて記憶に自信なくなってますが)のは良かったと思います。あのベニーの商談相手?の人だけ出られないのがかわいそうだなーと思っていたので・・・(東宝RENTだと安崎さんなのでまあいいか、と思ったりしてましたけど(汗))

キャストでは、ロジャーが良かったですねー。といいつつすでに記憶が薄れてるんですが(汗)おかしいなあ、先に見たJCSの方が良く覚えているという(汗)One Song GloryとかYour Eyesとか胸に迫る感じだった・・・ような気がします(汗)
マークは、メガネもしてなくてかなり今までとイメージ違っててびっくり。ジョナサン・ラーソンに似てるという話ですが、言われてみれば確かに・・・
まあ見た目はともかく、私的にはちょっと印象の薄いマークだったかなあと・・・。とても傍観者的な立ち位置のマークだったと思います。いや、傍観者というのもマークの要素?だとは思うんですが、今までのマークって、外から見ていつつも仲間を心配したりつないだりしようという優しさのようなものが感じられることが多かったと思うんです。今回のマークからはそういうのがあまり感じられなかったかなと。
ジョナサン・ラーソンに似ているという点からも、もしかしたら本来意図したマークはこういうマークだったのかも・・・と思わなくもないですが、私的にはあまり共感しないマークでしたね・・・
あと良かったのはスティーブとゴードンですねー。
ゴードンのソロ(ロジャーと一緒に「医学的には三年前に死んでた」って歌うとこ)は、歌いだしたとたんにうるっと来てしまいました。
スティーブは、Will I?の歌いだしももちろんすごく良くて泣けたんですが、ライフサポートのリーダー?としての演技が優しくて良かったです。今まで観たスティーブの中で一番良かったかなあ。ゴードンの話を聴いている時の表情が、おどけたように明るく振舞っていながらすごく暖かくて、なんか見てるだけで来ましたね~。
この方、Seasons of Loveの時に注目してたら、思ったとおり、にこにこしながら客席を見回して歌ってました。エンジェルみたい~と思いました。この時の表情にも来ましたね。
・・・キャストで一番印象強かったのがスティーブとゴードンってどうなの、と思わないでもないですが・・・(汗)
あとのキャストの感想は、時間が経ってかなり曖昧になってしまいました(汗)そんな中はっきり覚えてたということはやっぱりこの二人良かったんだろうなあ。

というわけで、新演出にやや違和感がありつつも、そんなに受け入れられないほどでなく・・・でも何か物足りなかったかなあ。正直、このくらいならわざわざN.Y.来なくてもいいかなとか思ってしまうような・・・
でもまあまだプレビューでしたしね。このまままたロングランしてくれて、また見られるといいなあと思います。
さて、おそらく今回と同じ演出でやると思われる東宝RENTはどうなるかな。

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2 コメント

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Unknown (himika)
2011-11-11 03:04:09
新しいRENTをご覧になったのですね。
確かにあのセットは少々難ありですよねえ。
スティーブとゴードンですが、ライフサポートの時はそれぞれ別な人ですが、ソティーブのソロのところはゴードンの人が歌ってましたよね?(少なくともプレビューの時はそうでした。)
男性アンサンブルがひとり減った分、役柄が入れ替わっていたりしてちょっと混乱しました。
新しいバージョンが今の若い人に受け入れられていくといいなーと思います。
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Unknown (ぐら)
2011-11-12 00:15:33
コメントありがとうございます。
あのセットは分断されてしまう感じがちょっと・・・でした。もう少しシンプルでも良かった気が・・・
スティーブのソロってWill I?の出だしのことでしょうか。確かになんかゴードンが歌ってたような気もしたのですが、「いやWill I?の最初はスティーブだったよな・・・」と思ってスティーブとか書いたんですが、やっぱりゴードンでしたかね。
アンサンブルが一人減っただけで色々変わってるんですね。私はLa Vie Bohemくらいしか気付きませんでしたが。
新演出、まだ試行錯誤なところもあるのかなと思いますが、オフでもいいので定着してロングランするといいですね。
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