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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作読書6回目その6

2007年06月26日 | 指輪物語&トールキン
「二つの塔」下、黒門前までやってきています。
またしても6回目にして新発見な事実が。
ゴクリが果たしてサウロンからわざと放たれたのか、それとも自分で逃げたのか・・・という結論がかかれてないよなあ、と今まで思ってたんですが、ゴクリの台詞を読んでいて、確かに何かの使命を命じられて放たれたのだけれど、ゴクリが自分の意思でその使命に逆らって逃げたんだ、と読み取れました。なんで今まで気がつかなかったんだろう・・・
でも、その少し後のほうで、フロドが「わざと放たれたのか、逃げてきたのかわからない」と言っていたので、あれ、私の深読みのしすぎ・・・?
でも多分、ゴクリは目を盗んで自力で逃げたんですよね。そうでなかったら監視されていたはずだし・・・
あるいは、サウロン(が直接にかどうかわかりませんが)は、ゴクリに指輪を探すよう命じながらも、たいして期待してなかったのかも(汗)だから、ゴクリが隙を見て姿をくらましても、そんなにちゃんとは探さなかったのでは。
ああ、なんかやっと話が通じたような・・・(笑)6回目にして何やってんだかですが。
この3人の旅、ゴクリはあんなであまり会話にならないし、フロドも寡黙な中、サムが一人でおかしいこと言ってるのがかわいいですね~。アラゴルンたちやメリピピはドライで軽妙な会話で和ませてくれましたが、モルドールルートはサムが一人でこのあたりを受け持っているようです。
本当に、だんだん指輪に蝕まれているフロドの姿に対して、サムのこのへこたれない明るさは救いですね。こういうの読んでると、やっぱり映画のサムはなんか違うよなあと思ってしまいますね・・・
あと、久々に読んでやはり感動したのは、フロドがゴクリを前にしてガンダルフの言葉を思い出すところ、そして、ゴクリにキリス・ウンゴルの道を勧められて迷うフロドが、ガンダルフの想いを感じていた、というあたりですね。
ちょっと引用。
おそらくフロドはそれとは知らずにその心を感じていたのでしょう。(中略)たとえかれがガンダルフはもういなくなってしまった、遥かかなたのモリアに永久に姿を没してしまったと信じていたにせよ。
そしてその後に、「ガンダルフの導きはあまりにも早く彼から取り上げられてしまったのでした」と書いてあるのにも感動。
私は「生き返る」というパターンがどうも好きになれなくて、ガンダルフの復活にもうーむ、な部分はあるのですが、でもフロドにとっては指輪を棄てるまでガンダルフは戻って来ないままなのですよね。
「あまりにも早く取り上げられてしまった」ガンダルフの導きがないまま、フロドは一人で決断をして旅を続けたのですね。ガンダルフの言葉をひとつひとつ思い出そうとしながら・・・。そのフロドを遠くからガンダルフの想いが支えていたなんて、うーんやっぱり感動です。
ちなみにサムはあくまでも従者で、「旦那様の決断に口を挟むことはなんねえ」てな感じですので、フロドはやはり一人で決断するんですよね。このあたりもやっぱり映画はかなり違うなあと・・・今更ですが・・・
フロドの「偉大さ」とサムの「偉大さ」は、そもそもの性質を異にしているなあと、今更ながらに思いました。決してサムが劣っているのではなく、サムにはサムの、フロドにはない「偉大さ」があるんですよね。それはこれからいよいよ発揮されて行くわけですが。
でも、フロドの孤独な決断を思うと、このあとファラミアと遭遇することはとてもホッとさせられることだなあと思いました。フロドが倒れ掛かったとき、ファラミアが支えてくれたシーンをなぜだか思い出してしまいました。ファラミアとの出会いが、つかの間とは言えどれだけフロドを助けてくれたのかと思うと・・・
ちょっと唐突な気もするファラミアの登場ですが、やはり必要なシーンだったんだなあと今更思いました。
いやでも、前からイシリアンのシーンはホッとするなあと思ってましたけど。
ってまだ読んでないのに感想が先走りすぎました・・・(汗)

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