ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

プロコフィエフとハワード・ショア

2009年01月14日 | 指輪物語&トールキン
なんだかんだとプチMAKE-UP(河野さんじゃないけどちょっとカッコ悪いかなこの名前(汗))がヘビロテになっている今日この頃ですが、その前まではプロコフィエフばっかり聴いてました。
12月にゲルギエフ&ロンドン響のプロコフィエフチクルスに行ったのですが、予習にと買った交響曲全集(数千円をケチってゲルギエフ&ロンドン響ではないやつ(汗))を、聴きに行った4番と6番しか聴いてなかったので、他の曲も聴いてみようと、とりあえず7番を聴いてたんですね。
なんで7番にしたかというと、新聞にプロコフィエフチクルスで7番をやってた日の評が出ていて、なんか面白そうかなーと。(プロコフィエフ好きといいつつ、交響曲は1番と5番しか聴いたことなかった・・・)
で、聴いてみて、いきなり出てくる1楽章の第一主題がLotRサントラにすごく似ていたのでちょっとびっくりしてしまいました。途中から低弦が入るところとかまさに・・・
1楽章は全体的にちょっと映画音楽っぽい感じもあったりして(古き良きハリウッド映画っぽい感じ?)、今までのプロコフィエフのイメージ(主に5番とかの)とはかなり違っていて、びっくりしました。
交響曲全集の解説を読んでたら、プロコフィエフは「難しい音楽」を作るほうが自分にとっては簡単だけど、後期には敢えて古い形で作ることにこだわっていた、みたいなことが書いてあって、なるほどなあと思ったりしました。
まあ、この場合の古い形って、ソナタ形式とかそういうことらしいですが、わりと親しみやすいキャッチーなメロディーが出てくることが多いのもその表れかなと。だからシェーンベルクとかショスタコーヴィチよりもわかりやすくて、私のような素人にも親しみやすいのかなあと思いますが。
で、この7番の第一主題がLotRサントラに似てたことで、なるほど、と思ったことが。
実は以前、LotRサントラがプロコフィエフに似ている、ということを言っている人がいたんですね。7番のことではなく、「アレクサンドル・ネフスキー」というカンタータが似ている、ということですが。
それまで聴いていたプロコフィエフの曲のイメージだと、ショアとは全然似てないなーと思っていたので「そうかなあ?」と思っていたのですが、7番がこれだけ似ているとなると、きっと本当に似てるんだなあ、なんて思いました。
この「アレクサンドル・ネフスキー」、wikipediaで見てたら、もともとは映画音楽だったんですね。うーん、やっぱり映画音楽とも関係あるのか。
編成がオーケストラと合唱、メゾソプラノ独唱って、なかなかLotRサントラと被るところはありますねー。
一度聴いてみたいなと思いつつ、買わずにいたのですが、7番もこんなにショアっぽいとなると、ますます聴いてみたくなりますねー。(でもまだ買ってない・・・)
ちなみにRotKの「全ての終わり」はブルックナーっぽいなーと思うのですが、他にもそういうこと書いてる人がいるのを見つけてちょっと嬉しかったことがありました。
でも、ショアが好きで影響を受けた作曲家の中にプロコフィエフの名前を見たことはないんですが・・・よく挙げてるのは武満徹とかバルトークとかジョン・ケイジとかですが。
まあ、彼らと概ね同時代の「20世紀の音楽」を担っていたプロコフィエフですから、聴いているのは当然として、多少は影響も受けているのでしょうね。
プロコフィエフとショア、両方好きな作曲家なので、そういうの嬉しくなりますねー。まあバルトーク好きって時点ですごく嬉しかったですけど。でもバルトークに似てるって感じは今のところ聴いたことないですね。「ハウル」のサントラの方がむしろバルトークっぽかったなあ。
そんなわけで、時々プチMAKE-UP休んでショアのバンクーバー冬季五輪のキャンペーン曲BELIEVEのクリップを聴いてみたりしてます(笑)本当はプロコフィエフの交響曲、他のも聴きたいんですけど、今は無理かなー(汗)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする