ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ラ・カージュ・オ・フォール

2008年12月27日 | ミュージカル・演劇
今年最後の観劇&おでかけ感想になります。
一応市村さんファン、なんですが、観たことがなかったこの作品。
見る機会なくもなかったのですが、なんかあまり好きなタイプの作品じゃないなあ、と思って、敢えて見ていなかったのですが(いや東京公演がなかったのかも)、今回は市村ザザファイナル、ということなので、一度は見ておかないとな、ということで行ってきました。
正直、1幕終盤近くまでは、帰りたくなってしまうくらいつまらなかった・・・(汗)やっぱり好きなタイプのミュージカルではなかったです、どう考えても(汗)
いや、ゲイとかオカマショーが嫌とかではなくて、ああいう昔ながらのブロードウェイミュージカルってどうも好きになれなくて。今時こういうのないよなあと。こういうの見てると、ミュージカル嫌いという人の気持ちわかるなあと思ってしまうのですが・・・
まあ、1幕終盤近くなっての2回目のショーあたりからはかなり迫力もあって見ごたえありましたし、2幕は話も動くので帰りたくなるほどではなくなりましたが(汗)
しかし、私の周囲で見てた人たちは皆大喜びでスタンディングオベーションでしたから、まあ好みの違いなんですかねえ。私はちょっとついていけなかったな・・・
それでも、本気ダンサーたちが踊るショーはすごい迫力で、ああ、こういうのが面白くて皆ゲイショーとか観に行くのか、と思いました。舞台も広いし、ショーパプのショーよりももっと迫力あったんでしょうね、多分。
ダンサーさんたち、カーテンコールでは普通の男性の格好で現れて、なかなかカッコイイ演出でしたね。
市村さんのザザは、さすがだな~という感じ。出てきた瞬間からもうかわいいおばさんで(笑)コミカルなおかしさと、母親としての健気さと哀愁と、全てを網羅して完璧なザザだったのでは。
市村さんは踊れるのに、ザザとしてはダンスは封印してましたね。まあそういう役柄とは言え。
そう言えば今井清隆さんがソロで歌う場面が全然なかったのにびっくり。なんと勿体無い使い方・・・まあこれも役柄を考えれば、というところですが。
こういうの考えると、森山未来くんのマークやっぱ踊る必要なかったんじゃあ、とつい思ってしまう・・・(汗)
勿体無いと言えば、園山晴子さんとかすごいちょい役だったなあ・・・ニイロさんも。ある意味すごい豪華なキャスティング、でもあるけれど。
鹿賀丈史さんは、すごい役柄にぴったりだったのですが。演技力なのかもしれないけど。ダンディだけどちょっと変、息子にも奥さんにも甘い、ジョルジュというキャラクターにぴったりだったと思いました。ショーの司会もハマってたし。
山崎育三郎さんは、前半の甘ったれ息子っぷりは歯が浮くというかムカツクというか(笑)今までにない甘ったれキャラが新鮮でしたが、やっぱなんか見ていてムカついたなあ・・・(笑)
でも、後半のザザとの葛藤と和解のあたりは、もっと熱い演技でも良かったような気がするんですが。ちょっとあっさりだったかなあ。コメディ優先ということなのかもしれないけど。
アンヌは、割と重要な役ながら出番は少ないという微妙な役柄なので、適材適所なキャスティングだったかなと思いました・・・(爆)
今井さんは、歌わなかったのもびっくりだけど、最後には女装なんてすごいものも観てしまった・・・(笑)ちょっとうなされそうです(汗)
話の筋としては、結構いい話かなーとも思うのですが。血がつながらない母親と息子の物語、として見ると。反発していた息子が母親として認めるという話は結構いいかなあと思いました。市村さんのザザが健気で、またそのあたりの説得力が合ったと思います。
で、そのゲイの両親の職業がゲイショーという必要は全然無いと言えばないのですが、まあショーが見せ場の作品ですからねえ。そのあたりは上手くできてたなあとも思います。
まあ、何度も再演されるだけの上手くできた作品ではあるなあと思いました。ただ、私の好みではないので、また再演されてもよほどのことがない限り見ないと思いますが・・・(汗)
コメント
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