医療費の不正請求

モラルもヘッタくれもない、ただ金を儲ければ良い医療界？
たるんだ感覚の医師が、また不正行為に加担した。
東証１部上場の医薬品流通支援会社の子会社が、不正で頑張るニュース。

なんと健康保険制度を悪用し、医療用医薬品を社員に配っていたそうな。
社員から欲しい薬の注文を取って、病院で診察を受けていないのに保険を使って・・・。
自己負担分の3割の値段で医薬品を渡す快挙。

業務で繋がっている医師が、処方箋を出していたと言うから二重に驚く。
社員は自分の分のほかに、家族分まで注文する強者もいたらしい。
不正注文の仕組みは、こんな塩梅。

社員に保険証のコピーを提出させ、病院から診察を受けたように装い処方箋を出して貰う。
その処方箋を自社が運営する薬局に渡して薬を出させる。

社員は3割の自己負担金を支払って、病院と薬局の領収書を受け取る・・・。
7割は健康保険で賄われ、病院は診療せずに診療報酬をゲット。
薬局といえば調剤報酬を、それぞれ健康保険から得ていた。

不正がバレたこの会社と医師の対応はこんな調子。
不正この医師は、軽率な行為だった、と反省の弁。
この仕組みで得た診療・調剤報酬を自主返納する・・・。

会社の広報担当者の言い訳も素晴らしい・・・。
軽率な行為で反省している・・・今後、こういうことが起きないよう社内教育を徹底して行く。
はぁ～？なに？今更、社員教育？言葉が軽すぎるなぁ～。

2015年度の医療費は42兆3,644億円で、9年連続で過去最高を更新記録中。
通院すると1～3割の自己負担で、医療費の実感は薄れがち。
でも残る7～9割の財源は国などが負担。

保険料が20兆6,746億円(全体の48.8%)、国・地方の公費が16兆4,715億円(全体の38.9%)。
保険料と公費で87.7%という大変な額である。
そんな大変さを尻目に、せっせとマネービルに勤しんで来た医師と医薬品会社。

厚生労働省は、医師免許も薬剤師免許も、そそくさと取り消して欲しいねぇ～！
医療費は膨らむ一方で、不正に味をしめる馬鹿どもが跳梁跋扈の美しい国。
腹が立つなぁ～、許せないなぁ～～。