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弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告になった竹内浩史のどどいつ集

「差別主義者」が 養子になれば「男系男子」の 世も末か

2022年04月22日 23時08分07秒 | 判決どどいつ
13日の最高裁決定から。

「弁士中止!」を 彷彿させる 北海道警「ヤジ中止!」

2022年03月31日 19時12分32秒 | 判決どどいつ
今日の中日新聞社説から。
www.chunichi.co.jp/article/443632

ヤジを飛ばした 張本人が ヤジを飛ばされ「排除します」

2022年03月25日 22時40分30秒 | 判決どどいつ
今日の札幌地裁判決から。
ヤジ自体は決して美しいものではないが、質問する国会議員に自らヤジを飛ばした問題性とは到底比較にならないだろう。

知事や市長が「憎まれ口」を 叩くんとちゃう「ヘイトスピーチ」

2022年02月15日 18時59分53秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁判決から。
奇しくも大阪の条例に初の合憲判断。

「祭祀こうしろ」宗教施設「違憲」の意を汲め「ケジメなさい」

2021年02月25日 00時50分07秒 | 判決どどいつ
昨日の最高裁大法廷判決から。
那覇市の公園内にある孔子廟の敷地使用料の免除を政教分離違反とした。14対1の多数意見。
確かに、いくら観光化して宗教色が薄くなったとしても、例えば伊勢神宮・熱田神宮・出雲大社あるいは靖国神社等に公費負担をすることは許されないだろう。
判決理由では、中国から渡来した久米三十六姓の子孫が、孔子の誕生日に宗教色の強い祭礼を継続しており、その観光ショー化を許容しない姿勢を示しているとの事実も認定されているから、尚更の感がある。
最高裁は、愛媛玉串料訴訟・空知太神社訴訟に続き、政教分離を相当厳格に適用した。

これぞ「英」断 最高裁の「ウーバーイーツは 労働者」

2021年02月22日 21時32分40秒 | 判決どどいつ
英国最高裁判決から。
(中日・共同の記事より抜粋)
英最高裁は19日、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズのロンドンの元運転手2人が従業員としての権利を認めるよう求めていた裁判で、元運転手側の主張を認める判決を出した。ウーバー側は個人事業主と訴えていた。

クスリ飲ませて 運転させりゃ 対向車線も 想定内

2021年01月30日 19時13分40秒 | 判決どどいつ
昨日の最高裁判決から。
司法試験に出そうな注目の最高裁判決が出た。
自動車運転者に睡眠導入剤を飲ませて事故死させようとし、対向車の運転手らにまで被害を及ぼした場合、そちらの関係でも殺人罪に問えるか。
一審の裁判員裁判による判決は、問えるとしたが、職業裁判官のみによる控訴審は、対向車との関係では殺意は認められないとして破棄差戻しにした。
上告審は、高裁判決の方を破棄して、一審判決を支持した。文字通り「想定の範囲内」の事態と言えるからだ。
刑事裁判官ではない私が言うのも何だが、やはり一審の方が正しいと思う。
罪刑法定主義は「まさかそんな行為が罪に問われるとは思わなかった」という場面でこそ発動されるべきもので、同じ犯罪の法的評価や量刑の場面で用いるものではなかろう。だからこそ、司法試験刑法の定番である錯誤論(いわゆる故意の個数を含む。)が展開されている。
このような場面は、いわゆる冤罪の問題とも到底言えない。

武漢の様子を 発信すれば 何と「騒動 挑発罪」

2020年12月29日 18時53分17秒 | 判決どどいつ
(朝日から抜粋)
中国上海市浦東新区の裁判所は28日、新型コロナウイルスで都市封鎖された武漢の様子を取材、発信し、騒動挑発罪に問われた元弁護士の張展氏(37)に対し、真偽不明の情報を流し社会を混乱させたとして懲役4年の実刑判決を言い渡した。
(写真)グローバル・スタンダードという言葉は好きではないが、かの国の弁護士や市民に対する弾圧は目に余る。
世界の常識となっている人権を擁護できないような国に、国際社会をリードする資格はない。

「白か?黒か?」を 茶色に変える メイラード反応で 差戻し

2020年12月24日 19時49分08秒 | 判決どどいつ
一昨日の最高裁決定から。
メイラード反応という専門用語は初耳だった。
肉や玉ねぎを焼いたり炒めたりしたときに褐色になるのも、パンやご飯のお焦げも、メイラード反応の例だという。
(写真)一足早いクリスマス・プレゼントとなったか。

香港市民の 生存権も「マスク禁止」で 脅かす

2020年12月22日 20時43分23秒 | 判決どどいつ
香港最高裁の今月21日の判決から。
(中日新聞より抜粋)
香港終審法院(最高裁)は、デモ参加者のマスク着用を禁じる「覆面禁止法」について、香港政府の訴えを全面的に認め、合憲と認める判断を下した。一審では香港基本法(憲法)に「違反している」と判断したが、最終的には政府の主張を全面的に認める結果となった。覆面禁止法は香港政府が昨年十月、緊急条例を発動し、立法会(議会)の審議を経ないまま制定、施行。今回の終審法院は、許可を得た集会でもマスク着用を禁止することは合憲だと判断した。「マスクをかぶることで法的責任や警察の調査から逃れやすくなり、デモ参加者を大胆にさせる」と指摘した。

標準偏差値 度外視すれば「看過し難い 過誤」がある

2020年12月06日 14時50分53秒 | 判決どどいつ
一昨日の大阪地裁判決から。
同原発に対しては、民事訴訟の一審で差止判決が出たことはあるが、行政訴訟では初めて。
今回は、大地震のデータのばらつきが考慮されていないとの理由。
(写真)新刊「イマドキの裁判」でも、原発関連訴訟を取り上げている。仮処分・本訴による民事訴訟のほかに、行政訴訟も係属していることにも触れている。

「ヌードと芸術」大学の自治・表現の自由か?セクハラか?

2020年12月05日 22時40分11秒 | 判決どどいつ
昨日の東京地裁判決から。
芸術大学の公開講座の受講生の損害賠償請求。
これは古くて新しい問題といえようか。
正に「イマドキの裁判」の典型例ともいえる。
裁判は小説より奇なり。
(写真)新刊「イマドキの裁判」の表紙のイラスト。
正義の女神テミス像は、公正な裁判のために目隠しをしているものが多いが、これは時節柄マスクを付けている。
私の思い付きのアイディアを採用していただいた。
本の中では、新型コロナ渦の裁判への影響の問題も取り上げている。

地方議員の 出席停止 裁判外では 収まらぬ

2020年11月25日 21時33分28秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁大法廷判決から。
裁判官15人全員一致で、60年前の判例を変更した。
従来の判例は、地方議会の議員に対する懲戒処分につき、議会の外へ追放する除名処分ならば裁判で争えるが、出席停止以下の処分は議会の内部問題として自律権を尊重すべきであるから裁判では争えないというものだった。
今日の判例変更により、少なくとも出席停止は裁判の対象となった。
最近は、地方議会で多数派の横暴と批判されるような事例の報道に接することが多くなった。その影響もあるのかも知れない。
(写真)愛知県庁も重要文化財に指定されている。
愛知県議会も正面の庁舎に相応しい運営が期待される。

一人一票 裁判官も 参加することに 意義がある

2020年11月18日 18時10分42秒 | 判決どどいつ
今日の参院選定数訴訟の最高裁大法廷判決から。
正直なところ、裁判官数人から違憲論が出たことが意外だった。
定数訴訟は、裁判官が比較的意見を述べやすいためか、議論百出し、評決の票も割れることが多い。国民審査を前にして個々の裁判官の考え方がよく判ることからしても、とても有意義だ。
(写真)アメリカの最高裁に比べて個性に乏しいと言われる日本で、裁判官の個性が最も反映される訴訟類型だろう。

正規だろうと 非正規だろうと 年賀の配達 ありがとう

2020年10月15日 21時36分10秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁判決から。
一昨日の第三小法廷判決が、正規社員と非正規社員との間での、賞与・退職金の有無という格差を不合理と認めず、非正規社員の全面敗訴となったことから、判例の後退が心配されていた。
しかし、今日の第一小法廷判決は、日本郵便の諸手当について、格差をいずれも不合理とし、非正規社員の全面勝訴となった。
特に注目されるのは、年末年始勤務の特別手当についての判断。年賀状配達で超繁忙期となるため、非正規社員には休暇を与えないこと自体は正当化されるが、正規社員に支給されている特別手当を支給しないことは不合理であると判断し、無条件で損害賠償請求を認めた。
(写真)勝訴の旗がこれだけ並ぶのは珍しい。