きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

給料のボッタクリ

2009-03-28 06:50:28 | Weblog
給料のボッタクリ      (009.03.28.)

農林省のヤミ専従隠しで秘書課の課長:松島浩道氏ら2名の更迭を発表した。内容は調査結果を改ざんし、報道機関の取材に対し虚偽の説明をしていたと言う。

組合の役員などが、組合活動をやるときは、本来業務から離れる為に所属長の許可を得てやる物で、その間は当然無給である。

然るに「ヤミ専従」とは本来業務に従事する形態のままで、組合活動を行い、給料を貰っていながら無許可で、組合の業務をやっていると言う事であり、大阪の橋下知事の表現を借りれば、将に「給料のボッタクリ」である。

当初、社会保険庁で発見された問題であったが、農水省でも、内部告発を受けて、疑いが持たれ、昨年4月から3回に渡って調査が行なわれた。

最初は、ヤミ専従の疑いのある職員が142人いたが、秘書課が組合側に再調査を通告して2回目の調査では48人に減り、3回目にはゼロになったと報告している。
調査の方法も事前に調査通告をしておいて行っているから実態の調査とは言えず不適切な調査であると言わざるを得ない。
その上、秘書課長は取材に対しヤミ専従の人数や日付けを改ざんし、ヤミ専従の疑いが48人だったと虚偽の説明をしたのである。

国家公務員の管理職である秘書課長が組合のヤミ専従問題を改ざんして虚偽説明をした事は、国家公務員法の重大な違法行為で、国民を裏切る大問題である。
石破農林大臣は「私が関与して実態を徹底的に明らかにする」とのべた。

農林水産省は、昨年汚染米でも大きな失態を犯している、問題の取り組みに対しても当事の大田農林大臣自身が、全くやる気の無い対応で、結局は大臣の辞任にまで行ったが、幹部が変わっても結局、省内の永年のマンネリ化が堕落を生み、それに組合組織が乗っかって、人事課長までが、丸め込まれていると言う姿である。

この様な堕落は、おそらく他の全省庁にも蔓延しているものと思われる。
それが、今の日本の行政の体質になってしまっているからである。

自民党の半世紀以上にも及ぶ一党独裁体制が、官僚の堕落を生み、政治の堕落を生んでいるので、改革が叫ばれているのもそのためである。

此れも早く総選挙によって、新しい政権政党が、誕生し「国民主体の」政治が行なえる体制を作る事以外に改善の道は無いのでは無いでしょうか。
(えびなたろう)