きまぐれ発言

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「大臣規範」認識の低さ!

2009-03-27 10:55:22 | Weblog
「大臣規範」認識の低さ!      (009.03.27.)

平田耕一財務副大臣が閣僚在任中に株取引等の自粛を求める「大臣規範」に抵触して居た事が判明した。
大臣規範と言うのは、01年に政府が中央省庁再編に合わせて、大臣・副大臣・政務官を対象にした倫理規定で、1)営利企業役員との兼職禁止、2)株式などの有価証券・不動産・ゴルフ会員権の取引自粛、3)大規模な政治資金パーティーの自粛、が定められている。

従って、平田氏の場合も在職期間中は内閣官房に株式を信託しておく必要があったのだがそれをしておらず、自分の持っている株(チヨダウーテ株)112万株(市場価格1株290円)を市場を通さず約2倍の550円で売却し、市場売買より3億円多い取引を行なったというものである。

記者から「大臣規範に抵触する事の意識」について質問したが、「何ら後ろめたさはありません」と言うことで、初めは全く辞任の考えはなく、辞任するのも「民主党が審議しないと言うから、国会審議の停滞を考えて辞任する」「小沢代表は辞任しないが、私は辞任します」と言い切り、大臣と言う公職にいる、閣僚モラルが感じられない対応であった。

麻生総理の任命責任についても、辞めさせるつもりはなかったようであったが、野党の追い込みによって、辞任も仕方がないと言っている。

自民党の笹川総務会長は、最近行なわれた、塩谷立:文部科学大臣の政治資金パーティーで大臣規範にたいして「閣僚になると会をやってはいけないのだが、誰かが掟(おきて)を破って、貰わないと後から続く人が困る。『塩谷先生がいいならオレも』と言う人が出てくれば、ぜひ物心ともにご支援を」と言う発言をしたそうである。

大臣規範には罰則はない。とは言え、与党の幹部が「掟」破りを奨励するかの様な発言をしている事に、倫理意識の低下は、与党内に蔓延しているようである。

民主党狙いの西松建設問題も、とばっちりが、二階大臣に飛び火し、調査すればするほど問題が大きくなり、二階経済産業大臣の政治団体「関西新風会」事務所費が西松建設から支払われていた事が判明、現職の大臣の不祥事として、ただでは済まない問題に発展しそうである。

麻生内閣も、もがけば、もがくほど深みにはまり込み、何をやっても浮上できないのは、基本的に国民の信任を得ていないからで、国民を甘く見ていた証拠である。
(えびなたろう)


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