きまぐれ発言

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(G7)「脱ロシア」の理由は!

2014-03-29 12:08:03 | Weblog
(G7)「脱ロシア」の理由は!       (2014-03.29.)

日米欧の主要7か国(G7)は「エネルギー安全保障」の強化を急いでいる。その理由は、欧州連合(EU)が、域内消費量の約30%以上を、ロシア産天然ガスに依存しているからである。

ロシアによる供給絞り込みや、一方アメリカによるシェールガス開発で、未来への売り込みを考えると、米・欧・露の攻防が激しくなる事は目に見えている。そして、日本へもその影響は決して、無関係では有りません。

(ロシアのクリミヤ編入は)エネルギー自給率問題やエネルギー源の多様化問題は、今から極めて重要な政治課題に成ると見て居る。キャメロン英国首相は25日オランダのハーグで記者団に強調している。

ロシア産天然ガスの依存度は、スエーデン・フィンランド・ブルガリア・エストニアなどが100%、チェコが80%、スロバキアが63%、オーストリアが52%、ドイツが40%などとなっている。

従って、2006年と2009年に代金トラブルからロシアが供給を一時止めた事が有り、其のためヨーロッパ諸国で、工場の生産が一時停止し、混乱を経験している。

そうした中で、欧州が新たな調達先としてアメリカの「シェール革命」による大量のガスの供給を目論んでいる様だ。その一環として日本へもアメリカは昨年5月日本への輸出を解禁している。また、オバマ大統領は26日ブリュッセルデ「EUへの天然ガスの輸出を容易にしたい」と述べている。

確かに天然ガスは、未来のエネルギー源として石油に代わる物と思われてはいるがそれにはまだまだ時間が掛かり、当面はロシア以外に頼る相手は居ない。

また、ロシアもアジア諸国、とくに日本へのパイプライン輸出に力を入れる事を考えている様だ。

米国エネルギー情報局は全世界のシェールガス採取可能量を、米国のほぼ10倍の206,6兆立方メートルと推定。20年以降は、中國も開発が進むと見て増量になれば、エネルギーは石油共々、買い手市場となる事が考えられる。

そして、この時点で、完全に原子力発電は無くなるのではないでしょうか。
(えびなたろう)