きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

“新冷戦”の時代が来た!

2014-03-21 11:31:19 | Weblog
“新冷戦”の時代が来た!      (2014-03.21.)

日本時間18日の午後8時すぎ、プーチン大統領の演説で「ロシアがクリミヤの要請に答えられないなら、それは(ロシア側の裏切りになる)」と述べている。

そして、クリミヤでの住民投票は、ロシアへの編入賛成が96.77%に達しプーチン大統領は、この結果を受けて編入し、「国際的にも問題はない」としたのだ。

今回の問題は、当面問題の地域に住む住民の投票によって、ロシアの編入を選択したのであるから、欧米諸国は、「民主的ではない」と抗議する事には、当たらないのである。
しかし、アメリカやEU(ヨーロッパ連合)はロシアの動きに激しく反発をしている。そしてロシアに対しては、此れに対抗する制裁措置を行う事を表明している。

制裁措置として、既にウクライナやクリミヤ自治共和国の政治家や軍人など関係者の域内への渡航禁止や資産凍結を発動している。しかし、此れに関しては、すでに同じような制裁内容を、人権問題に関して科しており、すでにロシアにとっては、痛くも、痒くも、ない内容である。従って、ロシアに影響を及ぼす措置としては、ロシアの国の経済全体に影響を及ぼす措置を考えて来ると思う。

しかし、其れはまた、ロシアの対抗措置が強まる事になり、EU諸国はロシアから天然ガス等を輸入しているだけに、むしろ此れを止められれば、たちまちEU側の経済に悪影響が及びます。

アメリカだけは、影響を蒙らないから、積極的に扇動行為をするだけで、それには、“説得力”はありません。寧ろアメリカはウクライナのガス利権を狙っているのではないでしょいか。

この状態では、交渉の材料に「制裁を行う事で、言う事を聴かせる」と言うのは通用しません、其の制裁が、回り回って、紛争に関係のない国々(全世界)にも影響を与える事は、むしろ不利な体勢を作る事に成ります。新しい冷戦時代は此のあたりが違うところでは無いでしょうか。

従って、全ては「話し合い」する事が一番良い解決策です。その時に一番物を言うのは、地域に住む住民の意見を尊重すると言う事です。

“武力”を否定しておきながら、“制裁”とは、一種の“脅(おどし)”=“武力”と同じです。今回の問題は、どうもプーチン側に正当性があるのではないでしょうか。
(えびなたろう)