きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

自由主義学者を次々弾圧

2014-03-02 12:44:21 | Weblog
自由主義学者を次々弾圧     (2014-03.02.)

中國の教育機関の中でも、北京大学はトップクラスに位置する。「思想の自由と許容姿勢」を掲げる。だがこの数か月同大学では経済学教授である夏業良氏に対し、それほど「許容的」な態度を取ってこなかった。それは、同氏を解雇したのである。

言論・発表の自由を訴える民主主義推進者ら。参加の人数について、主催者は6000人としたが、警察は最大で1600人だったと発表した(23日香港のロイターが発表)

声高に意見を述べる夏氏がバッサリと「斬って」きたテーマは、経済学とは別のものだった。中国の大幅な民主化を求めた2008年の「08憲章」の署名者となったほか、政治に関するリベラル論調で知られている(この憲章の署名者には、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏もいる。同氏は国家政権転覆扇動罪で11年の懲役刑に処せられ、現在服役中である。

夏氏の解雇は自由思想を持つインテリ層への締め付け強化策の一環である。12月には、中國は憲政を行うべきだとする一連の論文を発表した法学者の張雪忠氏が上海華東政法大学での職を追われた。中国の報道機関は憲政を求める動きを「共産党の転覆を狙う欧米の陰謀」と呼んでいる。

中國共産党は、自らが支配を失いつつあると言う懸念から、学校でリベラルなテーマを扱う事を禁じる複数の政治命令を出している。夏氏はこう語る。「党総書記の座に就いて以来、習近平氏は毛沢東の手法にならって全権を手中に収めようとしている。我が国にとってこれは大きな後退だ」と。

少数民族出身の活動家も、党による取締りの標的となって居る。今年の1月北京の中央民族大学経済学者イルハム・トフティ氏が身柄を拘束された。同氏はイスラム少数民族のウイグル族出身だ。自分たちの土地が中国によって占領されていると考えている。当局はトフティ氏を分離独立主義的な思想で、民族間の憎悪をあおったとしている。トフティ氏は今年1月に自宅から連行されている。
トフティ氏は2月7日に米国政府が出資する「ラジオ・フリー・アジア」の収録で「もしも自分が拘束されたら、このインタビューを公開してほしいと発言している。

3月に入って、昨日夜間に雲南省昆明駅で、無差別殺傷事件が発生している2日朝までに少なくとも29名が死亡し130人以上が負傷したと伝えている。
5日から始まる全国人民代表大会(全人代、中国の国会に相当)が開幕するのをまえにして、政府や党への反発が背景に有るのではないでしょうか。
(えびなたろう)