きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

やっとビデオ公開を検討

2010-09-29 10:14:37 | Weblog
やっとビデオ公開を検討       (010.09.29.)

9月の22日・25日・28日と尖閣諸島での漁船と海上保安庁の巡視船衝突事故問題で、ビデオの公開が無ければ話にならないとブログで言い続けてきたが、昨日の参議院外交防衛委員会のなかで、やっとビデオの公開が議論されるようになった。

それも、前原外務大臣が中国漁船の船長逮捕の正当性をはっきり述べ、公務執行妨害行為で逮捕したのだと言っている。
片や中国側は、外務省報道官が、日本の巡視船に追い回され、ぶつけられ、船長を逮捕された」と述べ、被害者である。と言っている。

この両者の違いを、ハッキリとビデオが示して居るのに、其のビデオを見ずして、中国側は「被害者」であり、「謝罪して賠償しろ」といっている。前原大臣の言では、「日本が被害者であり、謝罪も、賠償の意思はない」と言っている。

特に中国側は、ビデオを見ていないし、事故原因の証言は、開放された漁船員の証言から推測して、言っているに違いないから、ぶつけた加害者でありながら、「被害者だ」と証言したものと推察出来、それが真実であるとすれば、誰でも日本側の強硬姿勢を批判するのも当然であろうと思われる。

従って、事件には、先ず真実の状況を明白に証明する、ビデオの公表が何を置いても最初に発表するべきで、公開せずして、一方的に「加害者だ!」「被害者だ!」と言い合っていても第三者には、疑問が残るだけで、そればかりか、証明するビデオが有ると言いながら、公開をしない日本側には、嘘を付いているのではないかと思われても仕方がない状況である。

両国のすれ違いが此処までエスカレートして、いろんな災いが出ている事は、ビデオを公開しない事にすべてが掛かっている。

刑事訴訟法47条が、「公益上の必要がある場合を除き、公判前に訴訟の資料を公開してはならない」と言う法律に従っての判断のようだが、此れだけ公益上に不利益をもたらしている事件はありません。その辺の判断が、すばやく出来る事が、政治家の要素であって、法律には強いが、要素を備えた政治家が居ない事を嘆きたくなる事件である。

一刻も早く、ビデオを公開し、国際世論にも訴えなければ、日本は、北朝鮮と変わらない無謀な国であるかのように思われる事に成ります。
(えびなたろう)