きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

村木元局長の冤罪は

2010-09-14 12:23:37 | Weblog
村木元局長の冤罪は       (010.09.14.)

村木元局長の郵便料金割引制度の悪用事件で、偽証明書発行の疑惑が裁判になり大阪地方裁判所201号法廷で10日無罪判決が言い渡された。

この裁判は、検察が提出した調書が、ことごとく、関係証人から否定され検察側の調書と証言が完全に食い違っていた。

民主党の石井一参議院議員が口利きをした事になっているが、全くの濡れ衣で当日はゴルフに出かけていて、「アリバイ」が成立している。また、村木氏の指示で偽証明を作ったとされている、上村係長も検察の作られた調書に「違うと言ったが、聞き入れてもらえなかった」と被疑者ノートに書き留めていた。

検察が作った調書は、裏付けが無く、作成段階で、証人達は検察の圧力に屈して“サイン”をさせられたのである。
そして、公判の場で証人はサインした調書を覆し、勇気を出して真実を証言したのである。

其のため、村木元局長の無罪が確定したのであるが、村木氏は「無実がわかって良かったが、なぜ(検察の)この様なストーリーが出来たのか、その理由まではわからない」との不満を漏らしている。そして、検察に対しても「何が無罪の原因だったのか自分で検証して欲しい」と述べている。

この裁判には、村木氏を犯人に仕立て上げる“仕掛け人”が必ず居る筈である。日本郵政公社の問題は、とかく疑惑が多く、扱う金高も大きいが、郵便料金の割引特権等々、国民の目に見えないところで、「政治と金」疑惑の「ブラック・ボックス」になっているのではないかと思われる。

今回の事件は、無罪判決だけで終わらせるのではなく、その裏に居る“仕掛人”を摘発しなければ、同じ罠にはめ込まれる、悲劇が再び起こる事を予言せざるをえない。
(えびなたろう)