きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

トロイカ体制案の決裂

2010-09-01 12:14:42 | Weblog
トロイカ体制案の決裂       (010.09.01.)

鳩山氏の民主党決裂回避の仲介は「トロイカ体制」で行こうと言うもので、実態は「鳩山」「小沢」「輿石」「菅」の4人体制主導で、党の運営を遣って行こうと言うものである。

この時期にこの様な提案を出してきた事に国民は「何ともわけの解らぬ疑惑」を持って見ていたが、要するに人事を含めた党の運営を4人の幹部で決めて行こうと言うもので、小沢氏は、この案を呑んだが、菅総理は、「密室談合は良くない」と拒否した。

一時は「トロイカ体制」で話が付けば、党の重要人事は4人体制の中で決められるから、これに同調する小沢氏は代表選出馬を断念する意向だったようだが、菅総理は、3対1のトロイカ体制の中で、党運営を遣られる事に、首相としての専権事項が封じ込められる事を嫌い、透明性を欠く「密室談合だ!」と拒否したのである。

傍から見ても菅総理の拒否は当たり前のことで、拒否された鳩山氏は「私の仲介は何だったのか!」と嘆いたと言う、これを見ても鳩山氏は仲介役の出来る人ではない事がはっきりし、すべて自分本位でしか物を考えられず、民意の現状がどの様な方向を期待しているのかが、全く解っていない空気の読めない御仁と言わざるを得ない。

民意は本来、小沢氏の立候補は考えられていなかった。菅総理の続投が先々の政権予想として考えられていたから、分裂回避の党運営は「小沢氏の立候補を止める事」以外には考えられないものであった。

然るに予想に反して、鳩山氏は小沢氏に世話になったと、菅総理の続投支持の考えを一転し、小沢氏の立候補を支持し、菅政権の「脱小沢人事」の変更を提案した、菅総理は呑めない条件を突きつけられそれを拒否したのである。

これにより、鳩山氏は、はっきりと小沢支持に回った事を表明し、両者の仲介役がむしろ対立を掻き立てる、国家的大きな騒動に繋がる問題になってしまったのである。「鳩山氏の仲介の労は何であったのか!」はむしろ国民の方が尋ねたいぐらいである。
しかし、これによって、民主党の「恥部」とも言われる、バックに「公労協」や「日教組」と言う組織が動いており、民主党が国民の期待する、「行政改革」が十分に実行できない状況を浮き上がらせて来ている。

小沢派のトップは元公労協の幹部であり、輿石東氏は日教組の幹部である。トロイカ体制と呼ばれる4人うち彼らが存在する事は、今後の行政改革に大きな障害となることは、明白である。

従って、今の民主党のクリーンなイメージを汚しているのは彼らであり、彼らと袂を分かつ事が、政権与党として、遅かれ、早かれ、避けて通れない問題であります。

国民から支持を受けている「みんなの党」が民主党と一緒になれないのも小沢派はじめ「公労協・日教組」とは一緒に遣れないからである。

民主党の代表選挙はその後に来る、政界再編がこの国を改革する第一歩になることを願わずには、居られ、られない、のである。
(えびなたろう)