きまぐれ発言

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「脱小沢」を貫く菅氏の勝利

2010-09-15 10:02:18 | Weblog
「脱小沢」を貫く菅氏の勝利       (010.09.15.)

民主党の代表選挙は、菅さんの圧倒的な勝利で結末を迎えた。しかしその内容は国会議員の選挙ではほぼ半々のポイント数であったが、差のついたのは党員・サポーターによる投票数が249対51と言う5倍に近い数字の差で、菅さんの勝利になっている。

この意味は、如何に国民意識に近い「党員・サポーター」の意思が菅総理の続投を望んでいるかが示された物であり、中でも、小沢氏に対する「政治と金」の問題で、国民の気持ちを無視し、逆なぜする様に疑惑に対する対応が、説明もせず、「自分は潔白だ!」を主張した事が、「脱小沢」の気持ちを一層昂ぶらせた事に繋がったからではないでしょうか。

そもそも、小沢氏は、鳩山さんと共に2ヶ月前に党の要職を辞任し、「これからは一兵卒として働く」と言っていた人が、何故今回立候補したのか、疑問視するところである。

菅さんから、「しばらく、大人しくしていて欲しい」と言った事が、“カチン”と来たのか、下馬評では立候補しないと思われていたのが、急に周りの声に応えて立候補している。

それも、コロコロ替わる日本の首相に国民は、「大した違いが有るわけでもないから、しばらく菅さんで、行きましょう」と言う気持ちが大勢を占めていたが、それを跳ね除けて、立候補し、選挙中彼は、自分でなければ出来ない事をPRし、菅候補の姿勢を批判し続けてきた。そして、「今回の立候補は、私の政治生命賭けるだけではなく、私の一命を賭けての勝負だ!」と言っている。

菅氏も其れでは正々堂々と戦いましょうと、始まった選挙である。そして、終わったらすべて、「ノーサイド」で、「挙党一致」で、国政の為に遣りましょうと言う事である。

菅総理が勝利した現在、早速人事や、党の要職の話が持ち上がっているが、小沢氏はこの選挙で「政治生命と、自分の一命を賭けての戦いだ」と言った事から、負けた現在、もはや何も言う資格は無いのである、今度こそ「大人しくしていなければならないのである」国民の意思も、菅さんの「脱小沢」の姿勢に賛意を示したのであるから、ここへ来て「ノーサイド」だとか、「挙党一致」と言う言葉に惑わされ、本来の菅カラーが薄まる事があっては成らないと思う。

「挙党一致」と言うのは、菅さんの思うとおりに人事配置をし、それに小沢派も無条件で協力することを意味するのである。

菅さんは、人が良いから、小沢派の気持ちも慮って「脱小沢」の姿勢が緩むようでは、決して良いとは言えません。

民主党内には、本来から、二派があり、其の中で、菅派が勝ったのだから、「脱小沢」の姿勢を貫く事が、正しい行き方である、それに協力する事が「挙党一致」の精神なのである。

それが、いやなら、離党するしか無いのではないでしょうか。
(えびなたろう)