きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「菅出直し内閣」の発足

2010-09-18 11:51:56 | Weblog
「菅出直し内閣」の発足       (010.09.18.)

昨日中に認証式も終わり、菅総理による「出直し内閣」が発足した。昨年の9月「政権交代」に、大きな期待を背負って鳩山・小沢コンビの内閣が発足したが、「政治と金」に係わる問題と普天間基地移設問題で日米関係に行き違いが出て、上手く行かず、国民の期待が大きく裏切らる結果になった。

発足当初、無駄使いの摘発に「事業仕分け作業」を行うべく、新人議員の手を使おうとした事に小沢幹事長から、“イチャモン”が付き、張り切っていた、党員たちの出鼻をくじられた事件があった。この当たりから、発足内閣の“いき”統一が乱れていて、また、それを統括するべき、鳩山総理が、あたかも、腫れ物に触る如く、小沢幹事長の意向に沿う形で右往左往される事に、閣内からも異論があり、ギクシャクした状態が続いた。

更に、政治資金集めの為か、業界からの陳情窓口を幹事長室一本に絞ったり、公共工事の受付窓口も幹事長室で、取り仕切ると言う、権限の集約を図ろうとした事に、国民は「“なんだ!”此れでは今までの自民党的政治と、なにも替わらないではないか?」といぶかり始め、クリーンな政党を、売り物にしていた民主党のイメージが根底から、崩れたのである。

本来民主党には、二つの体質があり、一つは、小沢派に代表される、「政治にはカネと数が必要」と言う旧態的考え方で、集権的統治の傾向と、もう一つは、菅代表に象徴される、情報を開示して、民主的な手法で、国民主体の政治を推進する考え方である。

昨年の発足した、鳩山・小沢コンビの内閣は、前者の手法で約8ヶ月間行い遂に行き詰まって辞任したから、菅内閣は、此れまでの政権を「試行錯誤」だったと認め、改造内閣を「有限実行内閣と呼んで頂きたい」と、今度こそ政策を実現する内閣として出直しを宣言したのである。

新内閣の顔ぶれは、意気込みに燃えた、フレッシュな感覚を感じるが、中でも期待したいのが総務大臣に民間から片山善博氏が就任した事である。
「地域主権改革」は菅内閣の大きな目玉の一つで、今まで小沢氏を支持していた原口一博氏が遣っていたが、「公務員改革」についても今ひとつ、消極的で、菅氏のカラーにはそぐわない傾向があり、片山氏に交代したのである。

片山氏は元鳥取県知事時代、情報公開を唱え、先頭に立って実施した実績から「改革派知事」として官僚機構を知り尽くした手腕がある。就任早々「日本の社会を変えるには地域主権改革が重要。文章を書いたりコメントするだけではなく、自分で手がけるチャンスを与えていただいて有りがたい」と述べている。

他の大臣に付いても、いろんな期待を持っているが、其の都度Blogでまた、紹介して行きたいと思います。
(えびなたろう)