きまぐれ発言

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省庁間の「密約」問題

2010-02-26 10:55:31 | Weblog
省庁間の「密約」問題         (010.02.26)

鳩山内閣になって、省庁間の密約問題が、国益より省益を守る覚書として、長年の間に作り上げ、省庁縦割り思想の代表的な遺物である。そして、その密約が邪魔をして省庁の横断的な行政の施行が出来ないと言う問題が起こっている。

そもそも、密約と言うのも、関係省庁の係長、課長、局長と各レベルの「合議」(あいぎ)と呼ばれる、協議を積み上げ、事務次官会議で合意するシステムである。
従って、「こちらの要求を飲まないと事務次官会議に通さないぞと言う覚書をつくる」と言う省庁間の権益を守る縄張りを決めたものである。

それにはどの様な物があるのか、国民には全く知らされていないばかりか、武正公一氏が野党時代、福田内閣当事、質問主意書で問うた時も、「調査に膨大な作業を要するので答えることは出来ない」と言う事であった。

鳩山内閣では、国民に隠された密約等を内部から告発してくれる事を目的に「ハトミミ.com」と言うのを作って、行政内部からの告発を期待しているが結果は未だでていない。

官僚の、国益ではなく、省益を重視する本音を示す物で、法案作りや、予算編成の過程で影響を及ぼす事から、すべてオープンにする事が必要である。
これも、自民党の一党独裁が続いた、“垢”の積もり積もったもので政権交代による改革はまだまだ時間が掛かる問題である。
(えびなたろう)