きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

テニアン島が候補地に

2010-02-11 11:57:59 | Weblog
テニアン島が候補地に        (010.02.11)

米軍普天間基地の移転先問題で、鳩山総理の5月末までの回答が迫ってくる中、5月までに候補地が選定できるのかと心配をしていたが、今日の新聞にサイパン島の南、サイパン海峡を挟んで存在するテニアン島が候補地に上がっていると言うことだ(サイパン~テニアン約8キロ)。

サイパン島や、テニアン島と聞くと戦前生まれの私には、戦時中アメリカから来る爆撃機の発着基地で、広島、長崎に落とされた原爆もこの基地から飛来した爆撃機によって落とされたのである。

しかし、戦前は日本の領土で、第一次大戦後1920年に、ドイツから得て統治領として太平洋上に於ける日本軍の重要な基地として使われていた。1944年太平洋戦争によって米軍に占領されてから、この島が今度は、日本本土爆撃の拠点になってしまったと言う経過を持つ島である。

従って今は、アメリカが統治する自治領で北マリアナ連邦に属している。今回の普天間基地の移転に対しては、当地のベニグノ・フィティアル知事は「移転の話があれば歓迎する」と言っている。知事にしてみれば、「外交、防衛問題は、米連邦政府と協議が必要である」と言っているが、サイパン・テニアにとっては、人口の増大と共に、地域の発展にも繋がり利益になるものと前向きな姿勢である。

日本での移転問題は、移転に絡む、特定団体の利権や、党利党略、複雑な利害関係が先行し、純粋に国や国民の事を考えての解決策ではありません。

私は、今回日米両者の立場から、利害が一致する点があれば、大変良い案だと思います。
この問題が、一応の解決を見れば、日米関係には好転する弾みが、つくことになるのではないでしょうか。
(えびなたろう)