きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

枝野行政刷新相の本格始動

2010-02-20 18:05:57 | Weblog
枝野行政刷新相の本格始動        (010.02.20)

小沢幹事長とは同じ民主党内でも離れた関係にあった、枝野氏だが、民主党が掲げる政権交代の中核的存在であった枝野氏を、閣僚に起用しなかったのが国民から見れば不思議に思われていた程であった。

新政権がスタートした当初事業仕分け作業が、枝野氏を中心に始められたが、早速、小沢幹事長から、「新人議員の教育が大切だ」と言う横槍が入り、一時作業が滞ったことから、小沢氏とは考えが合わないと言うことがハッキリしていた。

しかし、事業仕分けは、今まで自民党政権下で、行なった事の無い各省庁の予算の内容が国民の面前で討議される事から、大変好評で、私も其の状況を見学に行ったぐらいである。

小沢さんの政治手法は、旧自民党的な政・官・業の役割の中で、中央集権的な行政が主流で、本来民主党が掲げている、国民主体の民主的な政治形態とは、若干違った考えを持っている様だ。

其の象徴的なものが今回「企業からの政治献金」の問題でも、自ら「潔白だ!」と言っている事が、決して潔白ではなく、灰色がかった疑惑が残っており、今までの政権の中では其れで通っていたが、新政権の打ち出す新しい政治資金規正法で、全面禁止にする事が小沢さんの口からハッキリと謳われるのであれば、国民も「今までは仕方なかったが、今後からは」と言う思いで、納得したと思うが、其れもせず、「潔白!」で押し通そうとしたことは、最初の民主党の言っていることと、全く話が違うといわざるを得ない。

この時点に於いて、国民は小沢幹事長を許すわけには行かないと言う意向が世論調査にもハッキリと現れたのである。

鳩山総理も、小沢離れに舵を切ったのか、枝野氏の行政刷新相、菅副総理の財務大臣、仙谷由人氏の国家戦力担当相等で、新しい改革方向に固めたものと思われる。

そして、いよいよ公益法人や独立行政法人を対象にした「事業仕分けの第2弾」を4月から実施に向けた動きを始めたのである。

枝野氏はそのほか憲法や法令解釈についても精通しており「政治主導」を掲げる鳩山政権にとって、力強い存在である。

今年度の予算審議も年内には通過の見通しもついた事から、4月からは本格的に、政権交代の核心に触れた改革に入って欲しいと思います。
(えびなたろう)