きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

朝青龍の引退表明

2010-02-05 10:31:05 | Weblog
朝青龍の引退表明       (010.02.05)

昨日朝青龍の横綱引退が表明された。あの辛口の内館牧子さんも「ベストの選択だ」と言ったが、私もベストだと思う。
無論、今までの相撲界に朝青龍ほど活躍をした横綱は居なかったし、“強さ”から言ってもあの体で、バルト関を投げ飛ばす見事な勝ちっぷりは、ファンを沸かしていた。

しかし、其の反面日本の国技である、相撲道の見地からは、心・技・体と言う面で最高であると共に、ファンからの尊敬される様な品位と言うものが横綱と言う地位の求められることから、度重なる警告やルール違反を遣ってきただけに、今回の暴力事件に対して、被害者との間に、示談が整ったとしても、許される問題ではなかった。

私も、早速“ツイッタ”で引退表明にたいする世論を検索してみたところ、65%の人が引退を好意的に見ている。相撲協会かの罰則規定から言えばおそらく「解雇」「除名」は免れない逃れない所だと思うし、その罰則を受ければ、協会にも、朝青龍にも、 生涯ぬぐいきれない汚点を残すことになり、今までやってきた名誉ある成績や栄誉が水泡に帰する事を思えば、自ら進んで、引退を決意したことは、将にベストの選択であったと思う。

横綱審議会委員長の鶴田卓彦委員長は「大相撲における横綱の地位は日本固有の伝統文化であり、国民に広く敬愛されている栄光である。土俵上で心・技・体で最高位であることはもとより、土俵外にあっても国民の尊敬と期待に背くようなことがあってはならない。今回の横綱朝青龍の一連の不祥事は一部、週刊誌とは異なる点があるものの国民の許せないという声も無視できない。朝青龍はこれまでも大相撲の発展に大きな貢献をし、多くの相撲愛好家に感動を与えてきた。この栄誉を不滅のものとするためにも退場しなくてはならない。これは万国共通の男の美学である」と言っている。

流石は横綱審議会委員長で、大変に重い言葉だと思います。今後の相撲協会も理事に新しく貴乃花と言う若い新風が入り込み、新理事の役職も力士の教育係を担当する「教習所長」に就任する事が決められた事に、相撲ファンの一人として大きな期待を持って見てゆきたいと思います。
(えびなたろう)