きまぐれ発言

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「政治とカネ」の問題で時間の空費

2010-02-06 10:37:38 | Weblog
「政治とカネ」の問題で時間の空費       (010.02.06)

政治とカネの問題で年初からの国会討論は、そればかりで悪戯に時間を空費している。小沢幹事長の問題も、疑いが“有る”とか“無い”とか特捜部も疑いの確認が出来なかった事で、起訴しない事がきまった。それで終わって、本題の政治改革論議になるのか、と思ったが、グレーな疑いが残ると言い、政治家としての倫理問題を持ち出して、更に続きをやろうとしている。
追求する自民党も今までそんなに潔白な経理処理をして来たか、虚偽記載は無かったかと言われれば決して潔白とは言えないはずだ。

先ず、第一に有名な「埋蔵金」や「裏金」さらに「隠し金」の問題は会計上の虚偽が無ければ作れないはずだ。麻生内閣から、鳩山内閣に代わったとき、官房長官室の金庫にあった、数億円の機密費は誰が持ち出し、何処へ消えたのか、いまや日本の政治は、埋蔵金や裏金つくりは、地方自治体も含めて至るところで行なわれている。それらは、本来使われる予算の中から、浮かしたり、余った額を積み立てて、別財布とし隠し持ち、誰れからも咎められない自由に使う金として、持っている物で、我々はそれを「へそくりの金」と言っている。

其のへそくりも、小額でならまだ許せるが財務省に言わせれば30兆円とも50兆円とも中には100兆円と言う人も居る、それも最初は「そんなお金は有りませんよ」の一点張りだったが、麻生内閣以来公然と埋蔵金から不足を充当するなどと、堂々と公言する様になった。其の埋蔵金はどの様にして作ったのか、会計帳簿の虚偽が無ければ作れないはずだ。

国民が、国の財政で、一番疑いを持っているのは、特別会計の仔細な中味である。総額300兆円以上と言われるカネの使われ方は、国会の論議も無く、国民に内容は全く示されず、各省庁が勝って気ままに自由に使われて来ている。

新政権では、菅副総理がこの分野の仕分け作業に手を付けようとしているが、これに官僚は猛反発を示している。いまの常態では官僚の反発を喰うと痛手が大きいので、先ず官僚の人事権を抑える為の制度を変えることから始めないといけないと、慎重に実行に移す計画のようだが、この反対に、自民党はじめ元族議員の反対も大きく、これこそ政権交代の本丸であるところである。

其の面からも、今の野党が現政権への攻撃を強めている意味合いも良く解るが、小沢幹事長自身の考えが、今ひとつ分からない面もあり民主党のもたもたが続いている。

「政治とカネ」の問題ではグレーな解釈や、考えが出来ないようにキッパリするためには「企業献金の全面禁止」である。これが長年出来なかったのも、今の自民党政権が続いてきたからで、自民党は大きな顔をして、「政治とカネの潔白」などと言える資格は全くありません、今後民主党が「企業献金全面禁止法」を出してくれば、其の時こそ自民党内部の解体の時ではないでしょうか。
(えびなたろう)