きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

長崎知事選で大敗の民主党

2010-02-23 11:13:17 | Weblog
長崎知事選で大敗の民主党        (010.02.23)

21日の長崎県知事選の投票日の結果は、自民公明の推薦を受けた中村法道氏(59)が民主党が押す橋本剛氏(40)を10万票と言う大差で破り当選を果した。

また、東京都の町田市の市長選でも民主党の候補者が敗北を喫し、前回の衆議院選挙の民主党に対する勢いは薄れ、無党派層の意識転換が表面に現れた選挙であった。

この原因は、明らかに「政治とカネ」に関わる問題で民主党に対する不信感が投票結果に表れたものである。

小沢氏は不起訴になった問題を「悪いことをしていない証拠」と身の潔白を叫んでいたが、其れは昔の自民党政権下のことで、政権交代をして、“金”に対する政治の有り方が今までよりも厳しくクリーンであるべきことを望んでいる国民にとっては、小沢幹事長のあの程度で、「身は潔白だ」と言い切ることに国民は大きな反発を感じているのである。

側近の3人の秘書が逮捕されていて、本人は何もなかった様な律し方では国民は許すわけは有りません。永年日本は、小沢幹事長が考えているような感覚で、カネの流れを容認してきたもので、その延長が今日のデタラメな政治を作って来たので、財政の大赤字と、税金の無駄使いが、放置されてきた原因の根幹を成しているのである。

前回選挙で、民主党が大勝したのも、これ等の大改革の為に、“クリーン”をイメージした民主党に国民は賭けたからである。そして政権を取ったら、次々と話が違うことばかりで、菅副総理始め、仙石・枝野・長妻・岡田・前原・原口・等々素晴らしい人材を揃えていながら、小沢幹事長が一人、やる事なすことに抵抗し、また、此れを止める事も出来ない鳩山総理の言動に、民主党に一票を投じた国民は「騙された!」と言う感覚であった。

其の感覚が更に、「一票を投じて失敗した!」と言う思いに変化してきている。この状態になれば、単なる風向きの問題ではなく、普通であればもはや民主党へ票は戻って来ない状態に成ってきている。

幸いまだ自民党への信頼が低迷しているだけに、国民の票の行方は何処へ持って行って良いのか迷っている状態だ。「みんなの党」がその分伸ばしているのも其のためだ。

期待していた、政党に裏切られた思いは、逆に2倍の反発心をもって行動するから。取り返しの付かない行動に出るのが有権者だ。

いま、思い切って、小沢幹事長を更迭し、「企業献金の全面廃止」を鮮明に打ち出す事以外に名誉挽回に手立ては無いものと思います。

其の他では、政界の大編成が起こる可能性を期待する事ではないでしょうか。
(えびなたろう)