きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

政治不信の年末国会

2008-11-30 12:22:11 | Weblog
政治不信の年末国会       (008.11.30.)

年末に向け中小企業への融資を含めて景気対策が必要であるが、此れに対する政府の掲げる第2次補正予算審議が行なわれることなく、暫定税率の延長や、インド洋での給油に対する法案を審議すると言うことで、今朝の新聞各社は、麻生総理の矛盾した行動を一斉に、批判している。政府与党は、年末の中小企業対策は、1次補正の予算で十分賄っているから大丈夫だ、と言うが、それなら何故解散先延ばしをしてまで、「緊急だ!緊急だ!と経済対策を叫んできたのか」この矛盾はどんなに言い訳をしても辻褄が合わない。

今日の細田幹事長の話では金融機能強化法案の審議に民主党が応じてくれない問題を取り上げていたが、金融機能強化法案に対する考え方に与野党に大きな違いがあることが問題である、それは資金投入で強化を必要とする対象銀行に対する物で、鳩山幹事長の反対理由は、東京新銀行や農林中金などへの公的資金の注入で、特に東京銀行などは、無担保無保証で、議員の口利きだけで、貸していた実態が銀行経営を悪くしていた問題で、それを国民(都民)の税金で資金投入することに強く反対しているのである。

また、農林中金も内容は農林省の天下りの多い銀行で、普段からの無節制な経営が財務状態を悪くした銀行に国民の税金を投入する事には当然、抵抗があるのは当たり前のことである。

アメリカの自動車メーカーG3に250億ドルの公的資金の投入を嘆願に来た経営首脳が自家用ジェット機で乗り入れてきた事と同じである。豪華な生活を享受しながら一方で、資金の救済を頼むと願い出ているのと同じで、給与もボーナスもカットの上でお願いしますと言う姿では全くない。

麻生総理は、庶民の実態を知らない育ちをしていたお坊ちゃんで、聴衆を相手に「しもじも」と呼ぶ感覚は、低所得者に対する対応には無関心なのではないでしょうか。

今朝も瀬戸内寂聴さんが言っていたが「失言」とは普段からその人の思っている「本心が口を突いて出ただけである」と言っていた、「麻生さんは失言ではなく本心を言っている正直者なのです、」と、それだけに周囲の者はみな困っているのです。

国会1日の経費は約1億円だそうです、延長国会はそれだけでも二十数億円の無駄使いとなる事を思えば、庶民は無駄だと思うだろうが、麻生さんは何とも思っていないでしょう。
(えびなたろう)