きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

田母神論文は軍の暴走につながる

2008-11-12 08:01:47 | Weblog
田母神論文は軍の暴走につながる       (008.11.12.)

田母神空爆長は国会の参考人招致で持論を述べ政府の基本的な外交姿勢に反する発言を繰り返した。

日本は、戦後、国の姿勢として、戦争による国を滅ぼし、近隣諸国に不幸な結果をもたらした事を反省し、今後は、平和国家として国際貢献を推進してゆく事を宣言し、それによって国際社会に再び認められるようになったのです。

然るに、国の反省と矛盾する田母神氏独自の考えを持ち出し、「自衛官にも言論の自由がある」とか「言論統制はおかしい」と発言、幕僚長としての立場を全くわきまえない発言に「文民統制化に於かれている」事を全く認識していない。

防衛大学校の五百旗頭校長も「軍人が自らの信念や思い込みに基づいて独自に行動する事は、極めて危険である」「軍人は国民に選ばれた政府の判断に従って行動する事が求められている」と言われている。

将に「文民統制」の元に於かれている軍のあり方の基本である。
この考えの上に立って、日本は、「平和国家」として世界に向けて国際貢献を積極的に遂行する事を、誓った国である。そのシンボルとして日本の「国旗」「国歌」もあるのだ。

それにしても、政府の態度も確りしない所があり、麻生総理も他人事のような何時もの口ぶりとの事であるが、政治が軍に優先する文民統制下の国の姿勢を、明確に示すべきであると思います。
(えびなたろう)