疑問視される首相のリーダーシップ (008.11.11.)
定額給付金問題を10月30日の記者会見で総理が「全世帯一律給付」を宣言し、翌日の31日に与謝野経済財政担当大臣が「金持ちにも一律は常識的ではない」と反論し、4日には首相も軌道修正をすることにした、すると今度は、中川財務相が「所得の分別が難しく年内配布は難しい」と言う、首相は「スピードが大切、年内配布だ」と言う。
禅問答のような閣内討議に自民党内でも首相の統治能力にまで不信の声が出ているが、当のご本人は、「全然関係ないと思う」と平然としている。
地方分権の問題でも、丹羽分権委員長に出先機関の統廃合に関して、大胆な具体案作りを指示し、閣僚にも協力する様指示したが、出先機関の整理にたいして、「原則廃止」なのか、「統廃合」なのかの解釈問題で官僚とのぶつかり合いになり、首相は「統廃合」にトーンを落とす結果になったようだ。
また、道路特定財源からの1兆円も首相の指示が曖昧で鳩山総務相と金子国土交通省との意見が分かれており、その解決もいまだに放置されている。
麻生総理周辺は、「大方針だけを支持し具体的な仕事は事務方が遣るべきだ」と思っているのかもしれないが、それなら、内閣の要である官房でチャントした調整を遣るのが当たり前である。またその事も総理は配慮しないで、口から出任せで喋り、状況次第でころころ変わるから、混乱が起こるだけである。
2兆円と言うお金は、現在の財政の中では大変貴重な金額で、本当なら、国民は目下一番問題である、社会保障や、雇用対策、子育て支援等々に使ってもらうのが最も効果的であると思うのだが、その様な事を総理に進言する人も居ないのか、情けないことである。
最も、福田政権の後を受けた麻生内閣は、選挙準備内閣として発足したものであるのに、状況の悪さに解散が出来なくなり、ただ解散の先送りを行なったから、国の基本的な方向付けや、その対策に一貫した物が無い、困ったことだ。
国際的にも、洞爺湖サミット以来日本が議長国で、行なうべきものも、国内が浮き足立っている日本を見限って、他国で会議が行なわれるようなった、また、アメリカのオバマ大統領に代わった事も世界が大きく転換しようとしている事を、他の国々は感じ取ってその対応に準備を着々と進めている。
その事を、思えばこのような状態で、いたずらに時間を空費する事は、もはや許される事ではありません。
(えびなたろう)
定額給付金問題を10月30日の記者会見で総理が「全世帯一律給付」を宣言し、翌日の31日に与謝野経済財政担当大臣が「金持ちにも一律は常識的ではない」と反論し、4日には首相も軌道修正をすることにした、すると今度は、中川財務相が「所得の分別が難しく年内配布は難しい」と言う、首相は「スピードが大切、年内配布だ」と言う。
禅問答のような閣内討議に自民党内でも首相の統治能力にまで不信の声が出ているが、当のご本人は、「全然関係ないと思う」と平然としている。
地方分権の問題でも、丹羽分権委員長に出先機関の統廃合に関して、大胆な具体案作りを指示し、閣僚にも協力する様指示したが、出先機関の整理にたいして、「原則廃止」なのか、「統廃合」なのかの解釈問題で官僚とのぶつかり合いになり、首相は「統廃合」にトーンを落とす結果になったようだ。
また、道路特定財源からの1兆円も首相の指示が曖昧で鳩山総務相と金子国土交通省との意見が分かれており、その解決もいまだに放置されている。
麻生総理周辺は、「大方針だけを支持し具体的な仕事は事務方が遣るべきだ」と思っているのかもしれないが、それなら、内閣の要である官房でチャントした調整を遣るのが当たり前である。またその事も総理は配慮しないで、口から出任せで喋り、状況次第でころころ変わるから、混乱が起こるだけである。
2兆円と言うお金は、現在の財政の中では大変貴重な金額で、本当なら、国民は目下一番問題である、社会保障や、雇用対策、子育て支援等々に使ってもらうのが最も効果的であると思うのだが、その様な事を総理に進言する人も居ないのか、情けないことである。
最も、福田政権の後を受けた麻生内閣は、選挙準備内閣として発足したものであるのに、状況の悪さに解散が出来なくなり、ただ解散の先送りを行なったから、国の基本的な方向付けや、その対策に一貫した物が無い、困ったことだ。
国際的にも、洞爺湖サミット以来日本が議長国で、行なうべきものも、国内が浮き足立っている日本を見限って、他国で会議が行なわれるようなった、また、アメリカのオバマ大統領に代わった事も世界が大きく転換しようとしている事を、他の国々は感じ取ってその対応に準備を着々と進めている。
その事を、思えばこのような状態で、いたずらに時間を空費する事は、もはや許される事ではありません。
(えびなたろう)