きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

今の日本は宝の山だ

2008-11-08 11:20:36 | Weblog
今の日本は宝の山だ       (008.11.08.)

何を遣るにも、財源!財源!と言われ、遣りたい事は山ほどあるのだが、今の与党には最終的には、消費税の値上げに国民の理解を求めている。

麻生総理は、待望の総理の椅子を手に入れたからには、1日でも長く居続けたいとの思いから、経済対策と称して色んな緊急施策を発表した。

どれも一見国民の目を引くものばかりの様だが、その遣り方と、財源の裏付けまで、充分考慮した提案ではなく、与党内部の閣僚からも異論が出て、訂正を余儀無くすることになったり、財源に付いても埋蔵金と言う隠し金や特別金のやり繰りやらで、ひねり出そうとしているが、「無い袖は振れない」と遂には消費税アップの話にもって言って国民の理解を求めている。

最初から、話の結論は消費税のアップにある事が、見え見えの発表である。
しかし、財源のやりくり、捻出の中で、一言も税金のムダ使いに付いて触れることは全くなかった。

其の点が野党の民主党と違うところで、野党民主党は、今の日本の行政のやり方の中には、財源が山ほど眠っている、「宝の山だ」と言っているのだ。

各省庁縦割り行政の中で、予算の取り合いを行い、自分の権益を守る事に汲々とし予算が決まれば、其の権益の中で政管が癒着して、お互いに助け合い、その権益の上に胡坐を掻いてきたから、行政の中身を改革してムダがねと言う宝の山を切り崩す事が出来ず手が付けられないのである。

いま国民は、「消費税を上げる事の前に、先ず税金の無駄をなくしてくれ!」と主張しているのだ、此れには全く手を付けず、いろいろやる見せ掛けの経済対策をならべ、最後には、「消費税アップをお願いします」と言っているのだ。

今の与党は、官僚のひも付きになっているから、「宝の山を切り崩す」事が出来ず支持率も低いので、国民は政権交代以外に採る道がないと解散総選挙を叫んでいるのである。

昨日、今日の新聞を見ても、関西の3府県の知事が、「中止してくれ!」と懇願している淀川水系のダム建設工事を、強引に押し進めようとする国交省。同じ事が熊本の川辺川ダム工事でも行なわれている。

また、会計検査院が発表した2007年度の報告によれば、国・地方・独立行政法人等で行なわれた、不正経理やムダ使いが発見され、12府県の抜き取り検査で、12府県全部が不正をやっている事が判明し、更に他の府県の検査も行なうことにした様だ。

そして、不正経理の内容は、架空経費の計上や、使途の流用、裏かね作り、等々で、更に検査院から、忠告を受けていながら、長年無視して改善がなされていないと言う。

今回の不正経理の判明は、氷山の一部と言われるところから、全省庁に渡って行なわれているものと思われる。これ等は、将に犯罪であり厳しく処分するべき事で、「公金に対する意識の欠如」と言わざるをえない。

今は、改革を行なう事が、先ず第一であって、此れを行なえる政府の樹立を解散総選挙によって誕生させ、宝の山を切り崩して貰いたいのである。

そうすれば消費税のアップは、無くて済むかも知れないし、社会保障制度も国民皆保険と言う素晴らしい制度によって、国民に安心・安全を与える事が出来ると思うのだが。
(えびなたろう)