きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

麻生総理の景気対策とは

2008-11-20 11:35:10 | Weblog
麻生総理の景気対策とは       (008.11.20.)

麻生総理は緊急事態の打開が必要であるとして、百年に一度の金融災害に対し先ずはスピードが大切であると「解散より景気対策」を国民に訴えた。

世論は、麻生総理の誕生が解散総選挙をやることで、新しい世論の信任を受けた内閣誕生を期待していたが、世界的な金融危機の影響で、状況がどうなる事かと国民の戸惑う中、急きょ必要な景気対策が解散より先に遣らねばならないとの訴えに、国民も乗せられた格好で総理の言う事を容認した形になった。

そして、10月30日に緊急記者会見を遣り当面の急いでやる景気対策として、27兆円と言う大型経済対策を発表されたのである。

此れが第二次補正の案であるが、内容を仔細に突き詰めてゆくうちに、各所に不明なところが出てきて、中でも2兆円の定額給付金が、配布の方法で、与党内部で混乱が起き結局纏まらず、地方自治体に丸投げすることに成った、しかし地方自治体からも反発強く、混乱が続いている。

麻生総理の思惑では、第二次経済対策による国民の関心を得たうえで解散総選挙をやり与党に優位を得たいと考えていたようであるが、返って不評が、世論の不支持を増大させる結果となり、このまま今国会での審議に入れば、野党からの攻撃に晒され、益々支持率を悪くする結果になることを考えて、今国会に提出する事を断念したようである。

「解散より景気対策」「対策は緊急でスピードが大切だ」と国民をその気にさせた事とは大分話が違ってきたようである。

此れには、民主党も「黙っては居れない」と小沢代表が、麻生総理に会談を申し入れ、二次補正予算を今国会に提出するよう申し入れたが、麻生総理は同意する事無く30分で両者の物別れに終わったようである。

民主党は、あれだけ緊急と言っていた二次補正を今国会に出さず、解散総選挙だけは先送りをすると言うことに反発を示しており、今後の国会運営に野党の攻撃が激化する事は避けられない状況に成りそうである。

麻生総理も「解散より景気対策」と言う言葉が解散先送りの殺し文句であったが、それを行なわないと成れば、国民に納得出来る説明をするべきである。

悪戯に「政治の空白」「国会の空白」を招く麻生総理の態度は、「私利・私欲のために国家をもてあそんでいる」と言われても仕方ないのではないか。
(えびなたろう)