きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

急がれる経済対策

2008-11-24 10:49:18 | Weblog
急がれる経済対策       (008.11.24.)

年末に向けての急がれる中小企業対策は、与野党共に前向きに検討すべき問題で、麻生総理も、「政局より政策」をと言う考えに国民をその気にさせたことにより解散の先延ばしもやむなしとの思いであった。民主党も解散優先を唱えていたが、年末へ向けての何らかの対策が急がれる事に、止むなしとの態度であった。

しかし此処へ来て、麻生総理の二次補正予算の提案を来年に延ばす事は、どう考えても現状の経済対策に緊急処置が必要と言いながら、此れも先延ばしする事におそらく国民の大半は納得しないのではないでしょうか。

ペルーのリマで行なわれたAPECの記者会見で、沢山の同行記者たちが先ず第一に質問した事は、会議の内容よりも、第二次補正予算を今国会に出すのか出さないのかの質問で、国内に於ける、特に中小企業向けの対策の急務を記者たちが心配している事であった。

麻生総理は、意外な質問だと言うような顔で、提出には「キチンと整理が必要」と今国会では見送る姿勢を示した、更に党内からの見送り批判の党員が居る事に付いては、色んな意見が出る事はいい事だ、程度で聞き流されている。

この映像を見て中小企業者はガッカリした事だろうと思う。年末に向けての経済対策はこの際党派の別なく、超党派で対策を実行しなければ、国内経済は更に深刻な状態に向う事になり、急務を要する対策で、此れを放置することは将に政府の存在価値を問われる事であります。

麻生総理には、野党党首である小沢氏を目の上のタンコブとして忌み嫌い、政治家として政策を話し合う度量の深さは全くなく、いわんや「ねじれ国会」を乗り切れる政治家ではありません。

就任後今日まで、丸2ヶ月、空白を続けた今まで何一つ実行されたものは無く、官僚に付け入れられて、改革逆戻りの方向に行っていることの危険性をむしろ心配せざるを得ない状況だ。困ったものである。
(えびなたろう)