きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本は仮免政権で金融サミットに参加

2008-11-17 11:40:01 | Weblog
日本は仮免政権で金融サミットに参加    (008.11.17.)

G20による第1回金融サミットは、ワシントンの国立建築博物館で行なわれ世界経済を代表する20カ国の首脳が集まって行なわれ、1日足らずの会議であったが、今後に向けての金融危機打開に協調して立ち向かう話し合の姿勢が合意された。

前回の世界大恐慌の時には、1933年のロンドンで世界経済会議が66カ国の代表が集まって行なわれたが、夫々国の主張が貿易や通貨の問題で紛糾し纏まらず、その延長が遂には第2次世界大戦にまで至ったのである。

そのことを思えば、今回の世界金融危機は、地球規模での広がりを見せ、各国がその危機を共有していることから、解決に向けての共通認識が得られたものと思われる。

会議の中では、先ず今までのアメリカ一国主導の金融体制が痛烈な批判を浴び、インドのシン首相は、「米国発金融危機の被害者は新興国だ!」と発言し、中国の胡錦濤国家主席もIMFでの新興国発言の拡大を要求している。

そして、ヘッジファンドや格付け会社への規制強化の拡大等を要求し、ブッシュ大統領の唱える米国流市場原理主義は遂に妥協に追い込まれる結果となり、広範囲な規制強化が盛りこまれる事になったようだ。

今回この様に、世界の経済を巡って、今までの様なアメリカ一極集中から脱却し多極化の時代になった事に歴史的な意義を感じると共に今後の国際社会に大きな転換が予見される。

今回のサミットは第1回で大雑把な一歩の踏み出しであるが、今後細部の詰めを実務者段階で進められると思うが、IMFを強化する事に対して、早々と日本が1000億ドル(約10億ドル)の資金支援を申し出た事は、麻生さんの遣りそうなパフォーマンスで「好い格好しい!」がどの位、世界の気を引く事が出来るか知らないが、世界の首脳たちはむしろ日本の国内の安定化を心配し、安定政権でサミットに望んで欲しいと思っているのではないでしょうか。

そうすれば、4月に行なわれる第2回のサミットも東京でと言う話になったかも知れない、今の状態では、一人で“はしゃいで”いるピエロの様な麻生総理が、惨めに見えて恥ずかしい思いだ。

アメリカの大統領も来年からは、オバマ大統領に変わり世界の流れも大きく変わる事は間違いありません。それまでに日本の政権も安定政権で望むことが必要です。
今の仮免政権では世界は真剣に相手にしてはくれないでしょう。
(えびなたろう)