きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ブッシュ大統領の最後の外交

2008-11-25 12:39:10 | Weblog
ブッシュ大統領の最後の外交       (008.11.25.)

リマで行なわれた太平洋経済協力会議(APEC)が一昨日(23日)終了しブッシュ大統領としての最後の首脳外交の会議が終了した。

APECは、1989年オーストリアのキャンベラで行なわれたのが第1回目であるが、当事は12カ国で、アジア太平洋地域の経済協力が目的で開かれた会議であるが、アメリカがブッシュ大統領になってまもなく911テロ事件が発生し、それからと言うものはアメリカ主導によるテロに対抗した会議の内容に翻弄され続けてきた。

しかし此処に来て、世界金融危機問題が米国自身を大きく揺さぶり、今回のAPECの会議で、やっと本来の経済協力の議題に返った会議が開かれた。

発足当事の12カ国の会議と違って、現在は21カ国に拡大し従来の様な「テロ戦争」への協力を要請する米国主導の姿とは異なり、新興経済国が主体となった発言が多く、会議の主導的役割は中国の胡錦濤主席に変わる傾向が示されたようだ。

日本の麻生総理は、記者会見で、一人、自国の提案を強調していたが、それは日本への国内向けPR発言に過ぎず、他国からの眼差しは胡錦濤主席の方に向いていたようである。

APECの終了によって、いよいよアメリカもブッシュ政権からオバマ政権に変わるが、日本の国内政情の不安定は国際社会からの評価が低く、来年から始まるオバマ主導の国際社会において、益々孤立化された状態に置かれることを心配するばかりだ。

麻生総理は、自分では注目されていると思っているらしいが、発言が軽薄で、実効性のある裏付けがない、世界からは、国民の信頼を得ていない総理の発言と、本気で受けとめられていない事に、気が付いていないようである。

国民にとっては、総理の恥を世界にばら撒いているように思われ、恥ずかしい思いだ。
漢字の読み違いに至っては、些細な事かもしれないが、一国の総理の恥を晒す結果で漢字の国、中国の人からも腹の中では、笑っている事でしょう。

外務省は、今後総理の読む文章には「ふりがな」をふって「ルビ」付文章にしておく事を是非お願いしたいと思う。

麻生総理も、帰国早々民主党の小沢代表と敵対する態度を鮮明にし、訳の解らぬ理屈を捏ね回して、低レベルの対抗意識を持っているようだが、国家の状況はその様な事を言っている場合では無いのです。

ただ、無意味な空白を続けるこの状態を国民に強いる事はますます国の悪化をもたらす事になるでしょう。
(えびなたろう)