NAO日和

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映画の点数は自分の満足度で評価

「ある公爵夫人の生涯」

2009年04月20日 | あ~か行の映画

~18世紀にもスキャンダル~

これは、行く!って決めていました!イギリス話大好き、キーラ大好きだもん♪

2008年 イギリス・フランス・イタリア合作 パラマウント配給 (09.4.11公開)
第81回アカデミー衣装デザイン賞受賞作品
監督・脚本:ソウル・ディブ   原作:アマンダ・フォアマン
衣装:マイケル・オコナー        音楽:レイチェル・ポートマン
上映時間:1時間50分
出演:キーラ・ナイトレイ・・・・・・・・・・・ジョージアナ・スペンサー (公爵夫人)
     レイフ・ファインズ・・・・・・・・・・・デヴォンシャー公爵 (ジョージアナの夫)
    シャーロット・ランプリング・・・・スペンサー伯爵未亡人 (ジョージアナの母)
    ドミニク・クーパー・・・・・・・・・・・チャールズ・グレイ (ホイッグ党員)
    ヘイリー・アトウェル・・・・・・・・・・エリザベス・フォスター (公爵の愛人)

<見どころ>
故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話を
映画化。華やかな生活の裏で、夫の無関心や裏切りに苦しみながらも、
自身の信念と愛を貫こうとしたジョージアナ・スペンサーの生涯を描く。
主人公のデヴォンシャー公爵夫人を演じるのは、『つぐない』のキーラ・ナイトレイ。
故ダイアナ妃を連想させるドラマチックなストーリーはもちろん、
第81回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したコスチュームにも注目。

<あらすじ>
最も裕福な公爵の一人、デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に嫁いだ
17歳のジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)。
聡明(そうめい)で美しい彼女は公爵夫人としてイギリス中の人々に愛されるが、
夫のデヴォンシャー公爵はジョージアナに男子の後継者を生むことだけを望み、
自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続ける。
彼女も寂しさから他の男性に愛を求めた。
やがてそれぞれの情事は一大スキャンダルとなり…。(シネマトゥデイ)

<感想>
故ダイアナ妃の祖先でもあるジョージアナ・スペンサー、デヴォンシャー公爵夫人の
生涯を描いた作品。
キーラ・ナイトレイが好きなNAOさんには、たまらん1時間50分でした。
 
ジョージアナが耐えねばならなかったことは、現代の女性には想像を
絶するほど過酷な試練。
17歳で年の離れた公爵と結婚するものの、浮気相手が生んだ娘を
自分の娘として育てさせられるわ、自分の親友まで愛人にされ
なおかつ、その愛人と亡くなるまで同居する・・・・・ちょっと並みの神経では
耐えられん、つーか発狂してしまいそうなこの夫婦生活。
 
だが、公爵側の目からみると、伝統ある貴族の家柄に生まれた宿命の
重さというのも感じます。伝統と格式のある家に生まれた以上、世継ぎを
残すことは絶対条件。そのプレッシャーは、相当なものでしょう。

だけど、女性の身分が圧倒的に低かったこの時代。
プレッシャーはわかるが、だからといって、「女は子どもを生む道具」
みたいな扱い方は、やっぱり観ているほうも辛かったな~。

主人公のジョージアナは、美貌とカリスマ性で、たちまち社交界の花。
彼女の着る服は、すぐ流行となったそうで、同じ時代に生まれた
マリー・アントワネットとも共通するものを感じます。
そして、子孫になる故ダイアナ妃も、そんな女性でしたよね。
やはり、作品を見ていると時代がまったく違うのに、お二人が重なって見えます。
  ←肖像画
内容も見どころですが、もうひとつは、なんといっても衣装。
アカデミー衣装デザイン賞に輝いただけあって、18世紀から19世紀初頭に
かけての衣裳が、かなり忠実に再現さえています。
↑の髪型も、肖像画とそっくりですよね。

そして、さすがの「コスチューム劇の女王」キーラ・ナイトレイ。
どれもこれも、ものすごく似合っていました!
  
しかし、この1メートルにもなる盛った頭は、ほんとすごいですよね・・。

親友のエリザベスは、彼女なりの事情で公爵の愛人となります。
最初はショック→激怒→顔も見たくない・・のジョージアナ。
ところが、なんでしょう。。。うまくはいえませんが、実に複雑な気持ちを
持ちながらも、奇妙な女の絆が出来ていくわけです。
  →エリザベス(ヘイリー・アトウェル)
NAOさんも、このエリザベスはけっこういい女じゃん、とも思いましたが
それでも、愛人と夫とコトの最中の声を聞かされたら・・・発狂するわな。
容認したジョージアナは、ほんとうにすごい。
 
それにしても、驚くほど故ダイアナ妃との生き方に似ています。
若くして結婚、社交界の花として活躍、夫の浮気と共に自身も不倫に走る、
寂しさをファッションや政治・福祉運動に邁進していく姿。ほんと、ビックリします。
 
しかし、悲劇なお話なんだけど、なぜかあまりそうは感じませんでした。
それは、あんな発狂しそうな夫婦生活だったが、いい意味でも悪い意味でも
愛人・エリザベスの存在は、ジョージアナにとっては必要だったのかも。
彼女がただの愛人で、ジョージアナのことをなにも考えていなかったら
もっと悲惨だっただろうけど、エリザベスは、かなりジョージアナをサポート
していましたよね。だから、きっとあんな奇妙な夫婦生活にも耐えられたのでは
ないでしょうか?
その分、故ダイアナ妃より幸せだったのかもしれません。
食事のシーンが出てきますが、あの配置がそれをあらわしているようにも
感じました。

事実、ジョージアナの遺言で、公爵はエリザベスと再婚したそうです。

そうそう、レイフ・ファインズが、朴とつした公爵をうまく演じていました。
ああいう演技ができるのは、彼ならでは。
ただ、あの胸毛は・・・・・わたしゃダメだなぁ・・・。(^◇^;)

英国の美しい風景と建築。そしてアカデミー賞に輝いたすばらしい衣装の数々。
それと共にまつわる複雑な男女の事情、家柄の事情などがまざって
見ごたえのある作品となっています。
「マリー・アントワネット」のような軽さはなく、貴族社会の宿命をきちんと
描いた歴史映画大好きな方には、ぜひ観ていただきたい作品です。

点数:8.5点 (10点満点)
-- 予告編 --


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2 コメント

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こんばんは! (kira)
2009-04-22 02:59:24
キーラはこういうコスチュームものが本当に似合いますよね~
ほとんどが史実ということで、我々には想像も出来ない結婚の実態でしたね~。
まず、子供に結婚の自由がないというところから、
結婚に求める物のちがいやら、、
それでもいつの世でも変わらないのが、女の母性でしょうか。
強くて聡明な、そうでなければ生きられなかった人生に考えさせられましたね。。。
返信する
kiraさんへ (NAO)
2009-04-22 10:50:08
kiraさん、こんにちは♪
ほんと、キーラはコスチュームが似合っていますよね。
ため息がでちゃいました。(^▽^)
貴族社会の不自由さ、庶民の私たちには想像できない生活でしたね。
愛人と同居を認めたジョージアナの決断は
すごいと思います。
と同時に、現在でもこれに近い窮屈さを感じる
イギリス王室を離婚という手段を決めた
故ダイアナ妃もすごいな~とも感じました。
返信する

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