NAO日和

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<8月の鑑賞予定映画>

「ブルーピリオド」「ボレロ 永遠の旋律 」「ラストマイル」

「ヒューゴの不思議な発明」 (2D字幕版)

2012年03月09日 | 洋画

~ヒューゴの<夢の発明>にあなたは驚き、涙する~

2011年   アメリカ映画   (2012.03.01公開)
アカデミー賞 5部門受賞作 (撮影賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞)
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン      上映時間:126分
監督:マーティン・スコセッシ
製作:グレアム・キング、マーティン・スコセッシ、ジョニー・デップ、ティム・ヘディントン
原作:ブライアン・セルズニック
音楽:ハワード・ショア
出演:エイサ・バターフィールド/クロエ・モレッツ/サシャ・バロン・コーエン/ベン・キングズレー
    ジュード・ロウ/レイ・ウィンストン/クリストファー・リー/マイケル・スタールバーグ

<見どころ>
世界的巨匠、マーティン・スコセッシ監督が初めて3Dでの撮影に挑んだ本格ファンタジー。
世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの小説を原作に、父親が残した
機械人形に隠された秘密を探る少年の冒険を描く。主演は『縞模様のパジャマの少年』の
エイサ・バターフィールドと、『モールス』のクロエ・グレース・モレッツ。
共演にはジュード・ロウ、『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン、ベン・キングズレーら豪華な
顔ぶれがそろう。

<ストーリー>
1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の
唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、
彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。
やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう
秘密があることに気付き……。

<感想>
予告編と、シネマトゥディの見どころの文面だけの予備知識で鑑賞。
本当は、3Dで観たかったが、目の状態があまりにもひどいので、3Dは断念。

劇中に何度となく出てくるこの場面。

「あれ?これどっかで観た記憶がある?」と思いながら観ていました。
で、思い出したのが、映画に詳しい私の叔父が、私が遊びに行くたびにいろんな映画の
パンフレットやポスターを見せて解説してくれた中に、この写真が入っていました。
そのことを思い出しながら本作品を観て、同じだわ~と思っていたら、まさかこの映画の監督の
お話だったということを後半に気づいて、ビックリ仰天。

つまり、ファンタジーと思っていたのは前半ぐらいなもので、全体を通してみると、
ジュルジュ・メリエスの史実を基にしたファンタジックでヒューマンなお話。
↑の場面は、メリエスの代表作の「月世界旅行」の1場面。

写真は覚えてても、監督の名前まで覚えていなかった・・・。
 
スコセッシ監督が、初3D・初ファンタジー作品、ということで、観にいったのですが
前半は、ファンタジーな雰囲気があり、ヒューゴという少年が機械人形の秘密を
どうやって解き明かしていくのか?に焦点が行きますが、それが判った以降は一気に?
メリエスの話に軸が行ってしまいます。子供向けのファンタジー作品だと思っていかれた方は
ひょっとするとガッカリされるかもしれません。
 
確かに、私も機械人形がなにか奇跡でも起こすのか?と思ったらぜんぜんだったし、
亡くなったお父さんが、その機械人形にメッセージを残していたのか?と思うとそうじゃなかったし。
とまぁ、ツッコミどころは満載なんだけれど・・・・。

それにしても、子供向けのお話と思ってましたが、ヒューゴを通して実はジュルジュ・メリエスへの
オマージュ作品だったんですね。 
だから、映画の父リュミエール兄弟の「列車の到着」やメリエスの代表作の「月世界旅行」の映像が
登場し、映画史も含まれちゃってます。
 
脇にサシャ・バロン・コーエンや、クリストファー・リーが出ていましたが、それぞれいい味出していました。
クリストファーさんって、もぅ90歳を迎えているのではないでしょうか?
背筋がすっとしてて、お顔もツヤっとしててステキでした。こんなジェントルマンなかなかいません。



ヒューゴが機械人形を直すことによって過去と現在を繋げ、人の心を繋げていき
それぞれの登場人物の関係が最後一つに繋がっていきます。

「機械には無駄な部品は一つもない、どの部品も必要なんだ。
     (中略)・・・・そう考えると僕がいることにも意味があると思えるよ」

劇中にこのセリフが出てきますが、作品の意味がこのセリフに集約しているように感じました。

映像は3Dを意識した作りで2Dで鑑賞しててもそれがわかりました。
雰囲気がちょっと「Dr.パルナサスの鏡」に似ていたように思いました。
違和感があったのは、パリが舞台なのに、みんな英語なこと・・・・まぁいいんですけど。
そのかわり、イギリス俳優さんが多かったせいでしょうか?
聞き取りやすい英語の発音で、私でもわかりました。

ファンタジーのようでファンタジーではない作品。
映画史が随所に出てくるので、お子さんには不向きな作品かと思われます。

スコセッシ監督が、過去の映画に敬意を表して作った映画だと思いますね。

映画ファンにはオススメの作品です。

ファンタジーと思って観にいった人は、アイタタ・・・と思うかも?勘違いしないで行って下さい。

で、最後に一言いいたい。誰?邦題考えた人?ヒューゴ、発明なんてしてないじゃん。

点数:8点 (10点満点)

コメント (6)
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