日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
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ブックカバーチャレンジ ~小学校4年生編~

2020-05-13 06:06:50 | 読書

 9歳から12歳って、最も多感な時期ですよねぇ。(現在は多汗💦)13歳からは、いわゆる思春期で、小学生の頃とはちょっと違ってくる! あ、ちょっと待って。今は小学校4年生の読書体験について、書くんだった♪

 この頃になると、以前のように母と一緒に本屋さんへ行く、という機会は減りました。好きな作家もいる!読みたい本も自分で決めたい、という自己主張がある程度、受け入れられるようになってきました。そんな中、自分が覚えている限りでは、母推薦により購入した、最後の本となった、『アンネの日記』 

 ユダヤ人で14歳だったアンネが日記帳に『Kittie』と名付け、ドイツ兵に捕らわれる直前まで日記を書き続けたこと。隠れ家での生活… これらすべてが実話なんだ…と。それまでも、戦時中の日本を描いた朝ドラや本(かわいそうなゾウなど)を観たり読んだりしてきました。アンネは遠く、ドイツに生まれたユダヤ人。これより先に母が買った「ベニスの商人」を読んだ時は、ユダヤ人は悪知恵がある人なんだな、という印象で… 「だから、こんな目に合わされた?? そんな筈はない!」ヨーロッパ史が全く分からない10歳の頭で考えました。ヒトラーって一体、何者なの? 何故、ユダヤ人というだけで、こんな酷いことをしたの? 勿論、ホロコースト、なんて言葉も当時は知りません。貨物列車から降りたら、シャワー室へ… シャワーを浴びることが出来る!と喜んだ人々が浴びたのは毒ガスだった… こんなことってあるだろうか? 恐怖心と怒りと哀しみと… 様々な感情が心の中で渦巻きました。

 

 生まれて初めて『日記』をつけ始めたのは、9歳から10歳、つまり小学校4年生になってすぐだった私。 担任の先生が生徒全員に 『宿題』として出したことが『日記』をつける習慣が身についたきっかけでした。日記には、その日にあった出来事は勿論のこと、思いついたお話(童話)も書いたりしていました。実はアンネもそう。日記に童話も書いていたんです。そんな共通点もあり、アンネに対し、親近感も湧きました。Kittieに語りかけるアンネもまた、自分と同じ人間。国や言葉は違っても。それなのに、置かれた境遇がなんで、こんなにも違っているのか! ヒトラーだけではありませんが、人が残虐行為に及ぶ裏には何があるのか。小学校4年生で最初に出会ったアンネとは、その後、高校の英語のテキスト(ユニコーンⅡ)、そしてオーストラリアの書店で。少なくとも3度、出合いました。あの頃の疑問に、大人になった自分が答えられるか?と言われたら、未だにノーです。アンネは自分にとって、幼い頃に出会い、その後も長いお付き合いとなった旧友。今はそんな気持ちです。


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