日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
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万能鑑定士の事件簿 9巻 著:松岡圭祐  嫉妬する人される人 著:谷沢永一

2022-04-30 23:02:26 | 読書

 

9巻は、鑑定士としての力量を試される…そんなお話なのだな、きっと。

そう思いながら、読み始めたら❣ 

フランス、ルーブル美術館から日本へやってきたモナリザの微笑み。

”本物を展示する” → ”贋作と入れ替えようとする輩” の正体とは?

開催期間中、モナリザを守る国際鑑定士として臨時雇用され莉子。

ところが、そこには とんでもない陰謀が隠されていた…

 

苦悩する莉子。どうやって立ち直るのか? 少しずつ変化する乙女心も必見だなぁ。

 

時代も西洋・東洋問わず、ホモサピエンスが逃れられない感情、それは~『嫉妬』ですな。

この著書の面白い点は、歴史上の人物の例を上げながら、『嫉妬』がどのように世の中を動かしたか? について述べている点。 例えるなら、軍師である黒田官兵衛に嫉妬した豊臣秀吉。 そんな秀吉もまた、信長に大抜擢される過程で、他の武将たちから嫉妬される。それをかわすため、或いは主君、信長からも賢すぎて警戒されないため、手柄を自分独りのものにしない工夫をしていましたもんね~ 自分の考えで動かず、お伺いを立てる、等々。 現代社会でも、上司を立てるという日本の価値観がありますから。欧米ではそうでもないけど。「同じ立ち位置」というか、「平等」に「意見」を言い合える「関係」を築くことが大事だからかなぁ。

嫉妬されないために、必要なこと、その対策は? 著者によれば、

その① 早死にすること。正直、「はぁ?」でしたが。

その② 黒田官兵衛のように、さっさと息子に家督を継がせ、引退すること。引き際が大事です。(陰で動く) 政治家も誰かを「立てて」自分は極力目立たずに動く、、、昭和の政治家にいたような… その一方で、総理大臣になり、世界でも「物を言う日本人」として目立った田中角栄氏は、米国に嫉妬され、失脚した、という著者の意見に 「そうなんだよなぁ」と頷いてしまった! 石原慎太郎氏の著書、『天才』に、その辺は詳しく書かれておりました。

 

その③ 読書をする。 これは納得❣です。読書体験により、「人は嫉妬せずにはいられない生き物。その感情をどう抑えながら、自分の感情をコントロールし、冷静な行動、対人関係を… あ、そういえば、自分に激しく嫉妬する相手とは友人関係にはなれないと、著書も書いていましたが、そのことも読書を通じて学べると…確かにそうだなぁ、と思いました。

 

その④ 当たり前ですが、「他人と自分を比較しない」 もっと言えば、関心がない相手に対しては、まず、嫉妬もしないですが。自分は全く眼中にないにも関わらず、しつこく絡んできたり、一方的に悪口を書かれたり言われたりする時は、「あの人、余程、私のことが好きなのねぇ。 こっちは全く興味がない人なのに、困ったなぁ…」こんな体験、ありませんこと?

 

その⑤ 最後に…私が最も注目したのは、「データがある訳ではないが、日本人は最も嫉妬深い民族」(自分が実際に関わった世界の人々を念頭に置いた、個人的な感覚では、世界一は韓国人。日本人は二位じゃないかなぁ。)著者は日本人が世界一嫉妬深いだろうと述べていますが。

著者が何故、日本人は欧米人と比較して、嫉妬心が強いのか?について述べていますが、欧米社会に追いつけ、追い越せ、という明治維新以来の 「欧米に対する劣等感」 私はここに、もう一つ、付け足したいのですが、「中華思想では、中国が親、朝鮮国が兄。日本は弟でしかないのに、日本に追い抜かれたという劣等感」それ故、1990年代に100人以上の韓国人から「韓国が先なのに、日本が真似た攻撃」に合い、非常に疲れ果てる議論(?)の応酬があったなぁ~と今では懐かしく思い出す 豪州時代かな。 ただ、現在はまた韓国に抜かれた気がしますが…。

 

いずれにせよ、日本式劣等感は、日本という国の発展に大いに役に立った、と言えるということです。著者が書いています。「日本人という民族は、放っておいてもよく働く」

これは、オーストラリアで働いていた頃に、よく言われました。上司はもちろんですが、お店へやってくるオージーのお客さんからも。 

「イタリア人の女の子も中国人の女の子も、お客がいない時は、レジ番をしながら雑誌を読んでるのに、貴方はいつ来ても働いてるねぇ~」 

「日本人は世界一働き者と噂には聞いていたが、本当だった!」

この台詞は、複数の人から直接、自分に向けて言われました。自分は日本人を代表しているんだよなぁ~と実感したものです。手が空いたら、商品を移動させて棚の拭き掃除をしたり、コソコソ動きまわっていた程度のことですが、人が見ていない時に働く。 でも、誰かが見ていて、褒めてくれる。 豪州は特に、直接、本人に声掛けして褒めてくれる人ばかりだったので、日々、心地よく仕事が出来ました。 

 

そういえば最近、褒めない人になってしまった気がする… 「頑張ったね」とお互いを褒め合う、(調子にのって、さぼりださない程度に) そんな関係が理想かなぁ。

 

最後に、著書の感想ではないですが、先日のレッスンで、小学生の生徒さんが、興味深いものを見せてくれました。

「お母さんに買って貰った英語用のノート」だそうで、小学生は普段、使用することが少ない大学ノートでした。

「付箋とメモ帳も買って貰いました!」といい、見せてくれたメモ帳には、

「週に3回、復習をする!」

「英検5級に合格する!」

と、短期目標、長期目標が具体的に書かれてありました。

まぁ、私がアドバイスしたことでもあるのですが、自分で手書きすることで、目的意識が よりはっきるする訳です。

良い心がけです👍

 

私も書いておこう。

「(カムカムEverybodyの影響ですが) 週に3回、ラジオビジネス英会話(聴き逃しを利用して15分×2回分含む)を聴く。」 (ちなみに今月、4月は、ほぼ実行出来ました)

「(いつか)英検1級に合格する」(受験の予定もないけど、今のところ‥」

余計な一言も添えてしまいましたが、頑張ります

 

(今月、49、50冊目) 4か月で計50冊達成  

 

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13 Comments

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Unknown (akatuki1227330)
2022-05-01 00:57:46
こんばんは一年生です。

基本的に他人に嫉妬することはないですが、

若い人は羨ましいかも?

自分的には体重を80キロ台にする(笑)
返信する
50冊達成! (fukurou)
2022-05-01 09:07:26
すず様
おはようございます。
三分の一年で50冊達成。
この調子で行くと一年間で150冊読破。
すごいことですね。
約二日に一冊読んでいることになる。
博学になるし人生が豊かになりますよね。
それに引き換えこの私は・・・。
返信する
すず様 (Unknown)
2022-05-01 11:37:36
う~ん
さてさて、実社会に於いて、人と人との関わりの難しさの一要因になる厄介な事柄にも思うのです・・・
北の大地~
返信する
いろいろ役立つ情報が・・・ (fumiel-shima)
2022-05-01 11:49:14
すずさん、こんにちは。
今日の記事は本当に役立ちました。

大きな意味でのホモサピエンスというくくりとその中で生活する現代の私たちの生活・・そして目まぐるしい競争社会での個々の生き方など考えさせられるものが多いと思いましたね。

すずさんの言葉・・
>「同じ立ち位置」というか、「平等」に「意見」を言い合える「関係」を築くことが大事だからかなぁ。

これについては良くも悪くもやはり日本ならではのものだと思います。
以前も書いたことがあると思いますが、すずさんや私の息子たちのように外国で働き、日々外国人と接してきた人達には平等に意見を言い合えるような環境や、そうなるような育て方があるのではないかと思います。

大局的なものの見方ができる環境の中で育ったり、生活をしたり、仕事をしたりすると日本の社会に多少の違和感を持つこともあるようですね。

また息子の例になりますが、日本では社会人としての経験がないままメキシコへ渡り長年仕事をした息子が帰国し、日本の企業へ就職した際に、そして他企業との交流においても違和感や戸惑いどころか
疑問が転じて怒りに近いものを覚えたそうです。

その後、欧米と日本、それぞれの価値観を徐々に理解し、現在はミナミ副店長と同じ立場で社内を盛り上げていることを思うにつけても私はやはり留学や海外での仕事、生活などによって見識を広める事の大切さや効果のようなものを感じますし、すずさんの著書や記事などからも
それを強く感じています。

息子夫婦は自分たちの子供瑛舞(エマ)がメキシコやアメリカでの生活をすることを目指した時に反対しなかったことについても理解できるような気がします。
息子の妻(ソニア)の言動からも海外、或いは外国人との交流の大きなメリットを常に感じています。

さて、長くなりましたが・・・
>嫉妬されないために、必要なこと、その対策は? (著者によれば)
・・についてですが、125歳まで生きる私としては①は問題外で②はややもすると(少し大袈裟ですが)院政を敷くというイメージに繋がりますから敬遠したいですね。

やはり③、④が気持ちも穏やかでいられますし、自分のことも他者のことも考えられますからいいと思いますね。

「日本式劣等感?」を無理なく、ごく自然にすずさんのように良い方法へ転換できるのも日本人だからこそ・・かもしれませんね。

あ、そうそう、他人(ひと)を褒めるというのは自分にとってとてもいいことなんだそうですよ。
相手のいいところが見えたり感じたりできるのは自分の心に余裕があるということですからね。

長くなってしまい、すみません。
これにてご免・・(あれ?・・おたま歌舞伎殿はご同伴ではなかったですね)
返信する
Unknown (せしお)
2022-05-01 12:33:51
嫉妬心は有るだろうな~
近所の同世代の方が新車買ったら羨ましいし、家建てたり大規模リフォーム・・・
私もしたいな~と思うけど、先立つものが有りません(;^_^A
返信する
返信を忘れ・・・ (fumiel-shima)
2022-05-01 21:38:08
すずさん、こんばんは。

この記事へのコメントではありませんが・・・
実は昨日、私の記事にいただいたコメントの返信を忘れていて、今気づいたのです。

阪神が巨人に3連勝、そして6連勝として『いよいよ巻き返しだ!』と喜んでいたものですから。

年中連休の私は今回も基本的には「巣ごもり」状態になると思います。
時々は割と近いところへ新緑を見に行ったり、爽やかな若緑の風に逢いに行きたいと思いますが。

すずさんは明日(2日)のゆうちゃんのバースデーも残念ながら出勤なんですね。
3日からはようやく、ほんの少しだけ落ち着けるかもしれませんね。
いい気分転換の日々になるといいですね。
いや、きっといい日々になると思いますよ。
返信する
Unknown (tictac-music)
2022-05-02 22:21:30
先日生徒ちゃんに「上手に弾けたね」と褒めたら「先生もね」と言われました😅

褒めてもらえるように頑張ります💦
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一年生さんへ (すず)
2022-05-03 18:02:58
一年生さん、こんにちは。

今も旅行中でしょうね、きっと。
後ほど、お邪魔しまーす👌

私は昨日、仕事でしたが、今日から3連休!
やった~~~と思ってます。

若い人が羨ましい。
分かります~ 
ただ、自分が若い頃は、50代、60代って、もっと老けていたような感覚でした。
自分が歳をとったから、そう感じるのだろうとも思います 😅😅

「おかあさんは、もうトシなんだから、ピアノを教えてもらっても、覚えられん!」
と、母が言っていたのは、確か30代・・・
まだまだ若かったんじゃー-ん!って今なら思います。💦
返信する
fukurou先生へ (すず)
2022-05-03 18:07:57
fukurou先生、こんばんは~

1つは、コロナ禍で、自宅で出来る趣味限定!になったことが大きいと思います。
それと、今は通信教育などをやっていないことも。
ラジオ英会話はやっていますが、15分なので。

職場と家の往復のみで、外で遊ぶとか、(小旅行や映画)友人と会うとか、全く無しです。
その分の時間を 読書に回してる気がします。😅
返信する
滝川さんかな。 (すず)
2022-05-03 18:09:33
ご無沙汰しています。
そちらは桜が満開くらいでしょうか~ 🌸

嫉妬心が国や世界を動かした、ともいえるようで、興味深い📚でしたよー
返信する

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