つれづれの記

日々の生活での印象

ピューターのマグカップで 乾杯!

2010年03月19日 12時07分39秒 | 日記
3月19日(金)  ピューターのマグカップで 乾杯!


 知人が結婚するので、そのささやかなお祝いにと、ネットで、ビールも飲める、ピューター(スズ)製のマグカップを探していたら、某通販会社のサイトで、手頃な値段で、いいものが見つかった。外国旅行の時の、世界各地のみやげ物を扱っているサイトだ。
 注文した後の、料金の支払方法については、安心の後払い方式、とのうたい文句で、品物を受け取ってから、郵便振込みで支払うことになっている。品物を自宅に送ってもらう場合は、何の問題もないのだが、でも、届け先が自宅でなく、関西の知人宅なので、振込み用紙がどうなるのか、が気になった。よくよく調べたら、
“商品の配達確認後、ご注文者様へ専用振込用紙を郵送いたします”
と明記してあるので、これなら何の心配も無い、と喜んで、早速、配達日を指定して、ネットで、2個注文した。先様にも、その旨、予め電話で伝えた。
  
 13日になって、“いよいよ今日の午前中に配達されるネ”、などと家人と話していたら、その同じ日の午前中に、なんと、請求書が、此方に郵便で届いてしまったのである! え!と驚いた。
 今日の午前中に、関西にいる相手に品物が配達される筈だ。それを確認した後に郵送される請求書が、いくらなんでも、同じ午前中に、此方に届くはずは無い!
 早速、請求書に印刷してある、問い合わせ用の番号に電話した。出てきた担当者は、のらりくらりで、面倒な案件は、上司に代わるような素振りも見せたが、ネット上にある、「お支払い方法」の記述を自分でも確認するに及んで、品物の配達を確認する前に、請求書を送ったことを、認めざるを得なくなった。この担当者は、次第に冷静になり、普通に話せる応対になった。
 こちらも、実害は無かったのだから、“これでは、記述の通りにやっていないことが、ミエミエではないか。せめてあと一日遅れで、請求書が届いたらよかったのに”と、敢えて、助け舟を出した。
 でも、最後には、そちらが約束を守らなかったのだから、配達を確認できる証拠情報と一緒に、新たに請求書を送ってこない限り、金は払わない、と、ハッキリ伝えた。

 その後、どうするかな? と待っていたら、17日になって、お客様相談室の担当責任者名の手紙を添えて、運送会社の配達確認のコピーと、日付を遅らせた請求書が届いた。早速、コンビニから送金して、一件落着である。
 この手紙を用意するのに、応対に出た人は、社内でかなり努力されたと思われる。責任者の手紙では、ネット上の記載通りには、一部業務を遂行していなかった、ことを率直に認め、今後の善処方を約束した。自分には、配達確認が取れた後に、請求書を発送する仕組みを作るのは、そんなに難しいことではない、と思われるのだがーー。

 そして、昨18日になって、同サイトで、「お支払い方法」を念のためチェックしてみて、又又、対応の早さに、驚かされた。早速、文章が修正されているではないか!
上記にも引用したが、これまでの、謂わば、直列型の
“商品の配達確認後、ご注文者様へ専用振込用紙を郵送いたします”
が、今度は、謂わば、並列型の
“郵送する関係上、専用振込用紙の到着は商品のお届けと多少前後する場合がございます”
という表現になっているのだ。
 システム的に対応するのは、やはり、大変なのだろうか、ギリギリの、苦肉の策の表現になっている。現在も、商品の配達確認は、ちゃんとやっているのだが、その後に、直列型で請求書を送るようにするのは、難しいのであろう。こちらの入れ知恵の、配達予定日より、一日遅らせて請求書を送ったりしなくても、現行の並列型のままでいい、ようにしたのだ。

 表現をよく読むと、以下のような、善意の解釈が成り立つようだ。すなわち、商品の配達は保証するが、万が一、配達が出来ない場合(相手先不明、何らかの事故など)は、その旨を、依頼者側に知らせて、請求を取り消す、という措置は担保してある、ということだ。
 以前、現役の頃に、通信手順の所で苦労した点だが、常時確認だと、大変な手間になるので省略し、不良時確認ということで、エラーが出た時だけ相手に知らせて、効率化を計る(便りの無いのがいい便り!)、というのと、相通ずるものがある。

 今回の案件、余りにも見え見えの、約束違反のミスに驚かされた。が、そのミスを修正し、対応した姿勢とスピードは、立派である。通販という、現代的な流通形態の中での、極々小さな苦情処理だが、これら、一つ一つの積み重ねが、結局は、その組織の、大きな財産となって行くのであろうか。

 ピューターのマグカップで 乾杯!
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足湯三昧

2010年03月17日 22時07分22秒 | 日記
3月17日(水)  足湯三昧


 先日、神奈川県の湯河原にある足湯専門施設で、友人たちと、足湯三昧を楽しんだ。これは、町内の万葉公園の中にある、「独歩の湯」という施設で、湯河原町が管理している。利用料金は、大人300円だが、良く見ると、70歳以上は無料とある。いつも持ち歩いている、住民基本台帳カードが、久し振りに役立った。
 結構広い敷地に、露天形式で湯を巡らせて、9種類の浅い足湯を配置してある。それぞれに、名前がつけられていて、何処に効くか、どんな効能があるか、が分かるようになっている。
 足の裏は、神経が集中していて、内臓などの身体各部位の、「ツボ」があるようだが、そのツボを刺激するために、浴槽の底面に工夫が施されている。突起があって歩くのが痛かったり、丸く滑らかだったり、ギザギザがあったり、傾斜や窪みがあったりする。又、湯の温度も、かなり熱かったり、ぬるま湯だったりーー。
 一通り回って見よう。(回る順序は任意)
○肝目の湯:肝臓と目
○腎耳の湯:腎臓と耳
○脾骨の湯:脾臓(代謝異常)と骨
○皮口の湯:皮(肌)と口
●平静の湯:イライラ・神経系 心穏やかな和み
○腸鼻の湯:腸と鼻
●思考の湯:やさしい気持ち
○脈胃の湯:循環器系と胃
●喜びの湯:楽しい笑い
 全体として、体の主要な部位や内臓等を網羅しているとともに、心穏やかな和み、やさしい気持ち、楽しい笑い、などをもたらす湯(●印)も配置してあるのが良い。足裏の部位のマッサージと内臓との関連や、温浴の効果など、ある程度の医学的な根拠もあるとは、思われる。が、余り難しく考えずに、半ばは、足の裏の感覚を磨く遊びと思って、或いは、休憩しながらの友人との談笑の場などと思っても、いいのではないか。
 一箇所平均4分づつとしても、全部付き合うと、30分以上は掛かる。ズボンの裾を捲り上げ、向こう脛とふくらはぎを丸出しにした足が、だんだん、下の方から真っ赤になり、一回りした後は、足が、ほてって、ほてって、実に、気持ち良かった。
湯河原 独歩の湯
 以前、台湾で、足裏のマッサージをして貰ったことがある。その痛かったことと言ったら! でも、悲鳴を上げながらも、じっと我慢した甲斐があった! 終わってみると、不思議と体が軽く、爽やかな気分を味わったのだ。
 昔、田舎の川の中で遊んだ時は、大抵は裸足(はだし)だった。川底のゴロゴロする石の上を、水を飛ばしながら、はしゃぎまわった。
 海水浴に行った時、腰ぐらいの深さの所で、砂を掻き回して、アサリを探した、楽しい思い出もある。全ての神経を爪先と足の裏に集中し、それを「目」の代わりにして、貝を探すのだ。

 これまでも、何箇所かで、足湯を楽しんだことがあるが、たいていは、公園の横などで、一列に腰掛けて楽しむ位だ。此処のような、本格的な足湯温泉は、他にもあるだろうか。一度は行ってみて楽しみ、話題作りの一助にする価値はあろう。
 無料で入れてもらったことが、心理的にかなり効いたと思われるが、中々のいい印象が残った、足湯ではあった。


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バンクーバーオリンピック その2

2010年03月16日 16時38分00秒 | 日記
  3月16日(火) バンクーバーオリンピック その2


 バンクーバーオリンピックが終わったと思ったら、もう、バンクーバーパラリンピックが始まった。3/5のブログで、バンクーバーオリンピック その1、として幾つかの話題に触れたが、今回は、その2、として残る話題等について、急いで纏めた。(敬称略)

○ フィギュアスケート  女子
 フィギュアスケートは、今回のオリンピックの、日本の最大の期待種目。中でも女子は、3人とも有力で、特に、金を狙う浅田真央は、キムヨナとの宿命の対決が注目された。キムヨナは、難度をやや下げた演技を、完璧に舞い、金に輝いた。一方の真央は、トリプルアクセルはこなしたものの、数回の痛い失敗もあり、銀メダルに終わった。
 クレオパトラの雰囲気が良かった、安藤美姫は、惜しくも5位、フリーの熱演で順位を上げた鈴木明子は8位と、日本の層の厚さを見せつけた。

 1位韓国    2位日本    3位カナダ
 仮に、真央に失敗が無く、予定通りの演技ができたとしても、キムヨナに勝てたかどうかは、疑問である。採点の仕組みはよく分からないが、キムヨナの演技には雰囲気があり、色気、優美さ、など、見ていても、伸びやかで、ひきつけられた。真央のテクニックは素晴らしいかもしれないが、魅了する何かが足りない、と感じるのだ。自分流の言い方をすれば、色気が足りない、のだ。
 キムヨナの、軽快で、馴染みのある「007」の音楽に対し、真央の「鐘」(ラフマニノフ)は、重厚過ぎたのでは、と言った批判もある。実は、この鐘の曲、元はピアノ曲だが、昨年暮のピアノ教室の発表会で、家人が演奏したもので、我が家では、聴きなれた印象深い曲なのである。
 真央は、競技終了後、悔し涙を流したが、何を悔しいと言ったのだろうか。自分の予定していた演技が、きっちり出来なかったことが悔しい、と言うなら解るが、金が取れなかったことが悔しい、と言うのは、少し違うのではーー?
 ネットには、浅田真央とキムヨナの、技と採点表が載っているが、見方がよく分からない。真央の失敗はどのように評価されたのだろうか。繋ぎの技が、キムヨナがいいのは、何故だろうか。
 真央は、次のオリンピックへ向けての決意を表明した。まだまだ若いのだから、大いにやって欲しいと願う。敢えて期待を込めて言わせて貰えば、次では、もっと色気を出せ!

○ フィギュアスケート  男子
 日本からは、高橋、織田、小塚の3選手が出場、怪我を克服しての高橋大輔の活躍は、銅メダルに繋がった。織田、小塚も、7位、8位と頑張った。
 4回転ジャンプを決めたのに評価されなかったと、2位のロシアのプルシェンコは不満だったようだ。又、技の中で、男子らしい技が、余り見られなかったと感じたのは、自分だけだろうか。反対に、女子らしい技も、余り無いように思ったがーー。
     
1位米国     2位ロシア   3位日本

○ フィギュアスケート 全般
 この所のフィギュアスケートでは、トリプルアクセルなどの、ジャンプがメインになっていて、他は、その繋ぎ役に見えてしまう。ジャンプは、高度なテクニックであることは解るが、これから跳ぶぞ、跳ぶぞ、という姿勢がありあり! そして跳んだと思ったら、今度は、転倒や回転不足! フィギュアスケートは、転ぶ競技? と思いたくなる程、失敗が多い! うっとりと芸術性を味わうどころではなく、見ていてハラハラドキドキ、あまり見たくないのは、このためだ。
 フィギュアの原点は、魅力的な姿・形の筈で、ジャンプは、その一要素ではなかったのか。いっその事、ジャンプを禁止してしまったら、本来の、魅力的なスケート美が楽しめるのではないか、とさえ思う。
 この種目は、技の難度と芸術性との、鬩ぎ会いでもあろうか。難度が低くても、完璧にやる方が評価が高いように、採点ルールが、変更になった、とも聞くが、先述したように、キムヨナは、賢明な選択で、完璧な演技になった、と言えよう。

 ネットで調べると、フィギュアスケートには、何種類かのジャンプがあり、又、その他にも、多様な技があることが分かる。自分でも一通り覚え、整理しようとしたが、ややこしくて、諦めた。ただ、2,3気になるのだが、ジャンプする前の滑りの踏み切りは、後ろ向きが多いのは何故だろうか。着地時に、踵から下りるのが安全なためか。又、スピンは、殆ど右回りなのは何故か。右利きと左利きとの関係があるのだろうか。
 スキーやスケートやソリ等で、スピードを競う種目は、時間だけの優劣なので、勝負は、単純明快。一方、難度や芸術性などが主となる種目だと、採点の仕組みが問題になる。主観が入りやすく、客観的に評価するのが、難しくなる。
   スキージャンプの飛形点
   フィギュアスケートの難度と芸術点
   スノーボードハーフパイプの難度   
等である。専門家が見ると違うのかもしれないが、一般の人が見て、素晴らしい、美しいと思う演技は、やはり、専門家から見ても、評価も高いように思うのだがーー。
 難度の高い技は、成功すれば、綺麗で見事だが、失敗すれば、転倒など、ぶち壊しだ。選手達は、血のにじむような努力を積み重ねて、完成度を高めてきているのであろう。得られるゲインには、失敗するリスクが常に伴う。自信が持てる技を、組み合わせて事前申告し、その通りにパーフェクトに仕上げることが、本人のためにも、見ている人のためにも、いいのではないか。転ばなければいいが? と、ハラハラしながら見ているのは、決して楽しくはない。
 チャレンジャブルな攻めの結果の失敗と言える、アルペンスキーでのコースアウトや、体操の鉄棒での落下、などについても、同じように言える。

 フィギュアの一種の混合アイスダンスで、顔つきは外国人のようだが、侍と姫様という、変わった格好をしたペアが、日本代表として、出てきて滑ったのには、いささか驚いた。事前に、日本代表として、あまり紹介されていなかったからだ。調べたら、キャシーリード・クリスリード姉弟で、二人とも米国生まれで、父が米国人、母が日本人のようだ。姉は日本国籍を選択済、弟は、現在、米・日の二重国籍という。アイスダンスでは、日本国内では、3年連続で優勝しているものの、世界のレベルには遠かったようである。

○ カーリング 女子
 カーリングは、日本の長野大会から始まった、氷上の競技である。前回のトリノでの、チーム青森の活躍は、カーリングの存在とその面白さを教えてくれ、日本での認知度が大きく高まった。今回も、このチーム青森が活躍、予選前半を楽しませてくれた。残念ながら、予選後半は、緊張の糸が切れた感じで、結果的には、一次リーグ(予選)8位と振るわなかったが、世界を相手に、しかも、米、英、露、に勝って、それなりの手応えと、今後の課題を掴んでくれたと思う。日本チームの5選手には、楽しませてくれて有難う、と言いたい。
 前回に続いて出場し、中心的に活躍した、スキップの目黒とセカンドの本橋、過去にオリンピック経験があるサードの近江谷、初出場のリードの石崎、リザーブに回った初出場の山浦と、皆さんそれぞれの、今後に期待したい。

 この競技、ボーリングに似ているところもあり、ビリヤードに似ているところもある、面白い競技(ゲーム?)である。漬物石に似た、天然石製のストーンは、20kgもあるようだ。
 滑らせる方向と速度をコントロールして、ストーンを投げ、円形のハウスの中心や、手前などの、目標の位置に、石をぴたり止める技が基本のようだ。
 ハウス内にある相手の石を、確実に弾き出し、自分は残る、のは、そんなに難しくはなさそうだ。更に、ハウス内の2つの相手の石を、2つともハウス外に追い出し、自分は残る、ダブルテイクアウトは高級技だが、決まった時は、見ていて気持ちがいい。 
 直線技だけではなく、回転させる技もあるところが面白い。野球の、変化球に当たる。手からリリースする時に、石の上に取り付けられた、取っ手を回すと、石は回転しながら、不思議に少しずつ曲がっていくのだ。
 元々、カーリングの語源curlingは、curl(巻く、曲る)、から来ている。この回転を利用して、直線上の手前にある石には当てずに、その後ろに回る、カムアラウンドは、高度なテクニックであり、小気味よい醍醐味でもある。
 でも、サルも木から落ちるで、ベテラン選手の投げたストーンが、何処にも当たらずに、そのまま通過して、ハウスの外に出てしまったプレイも、見せてもらった。まさに、あまりの緊張で、手元が狂ってしまったようで、心理戦の一面を垣間見た。
 最終的に、円形のハウスの領域の、中心に最も近い石を取ったチームがそのラウンドをとり、内側にある味方の石の数だけ勝ちになる。どちらの石が中心に近いか、微妙な距離になると、コンパスのような機械で計測するのは、面白い。
 各ラウンドには、チームの先攻と後攻があるが、ラウンドで、最後に石を投げる、後攻チームが断然有利となる競技だ。ラウンドでは、チーム4人で、1投づつ、交互に投げ、2投したら、他の選手に順次代わって行き、4人まで済んだら、そのラウンドは終了する。先攻・後攻を交互に交代しながら、これを10ラウンド行う。
 投げられた石の速度や方向を補助するために、チームの他の選手が、銭湯で床を磨く「たわし」に似た、長い柄の付いた「ブラシ」と呼ぶもので、盛んに氷面を擦るのだ。一体どれほどの効果があるのか、よく分からないが、なにやら、大声を出して叫ぶと、慌しく擦ったり、サッと擦るのを止めたりと、結構忙しく、騒々しい面もある。が、若い女性の、黄色い声なら許せる。
 相手の攻めを如何に読み、相手を如何に邪魔するか、特に先攻の場合、大変重要だ。スキップと呼ぶ、通常、最後に投げる選手が、作戦の司令塔になる。スポーツというより、頭を使うパズルのような競技で、氷上のチェス、とも呼ばれるとか。
 今回の、バンクーバーの会場の氷は、よく曲った、という。競技場によって、氷の性質に、かなり違いがあるようだ。まだまだ、マイナーなスポーツでしかない日本には、カーリング競技場の数は、一体、どれ位あるのだろうか。そこでは、氷の質などを変えて、試してみる練習は出来るのだろうか。
 カーリングは、他のウインタースポーツとは異質なユニークさがあり、老若男女を問わず出来そうなので、知力アップと惚け防止も兼ねて、日本でも、是非盛んにしたい種目ではある。
 女子だけの種目と思っていたら、男子にもあり、カナダとノルウエイの、大の男同志の、大声で張り合う決勝戦は、面白かった。
 解説付きのTV放送を見ていて、思ったことがある。ゴールとなるハウスの方から写した映像と、石を投げる方から写した映像とが、よく切り替わるので、解説者の右、左が反転して、非常に分かりにくかった。これを避けるために、時計の針を利用して、11時の方向、などとも言われたが、どちら側から見て言っているのか、いまいち、ハッキリしない。
 改善策として、
   ① 解説の時は、映像の向きを決めておく
     例:解説する時は、ハウス側からの映像に切り替える
   ② 野球のレフト、ライトのように、カメラの向きに関係なく、場所を決める
     例:ハウス側から見てレフト、ライトと定義する。
     時計の針で表す場合は、ハウス側から,などと、それをもっと明確にする。
   ③ ライトペンのようなもので、写っている画面上に、印や線を描いて解説する
     狙う方向や位置などを、画面上の線や点などで、示せば解りやすい。
などが考えられる。③ができれば最高だ。②の、レフト/ライトを定義したり、時計の針の言い方を明確にすれば、併用できるので、より有効だろう。
 囲碁の棋譜では、先手側から見て、縦線左から→、横線上から↓、と数え、白4―11などと言う。TVの囲碁中継でも、これに倣い、先手側から見た映像を基準にして、解説しているので、わかり易い。将棋の場合も、同様に、明確に決まっている棋譜の原則に準じて、先手8-7歩などと、放送されるので、見ていて混乱することは無い。

○ 全体の話
 この所、冬季五輪は、リレハンメル、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、と続いているが、冬季は、北半球向き、といえる。今回、南半球のオーストラリアやニュージーランドも、参加しているが、彼らの国は、今は真夏であり、暑いクリスマス同様、しっくり来ないだろう。でも、オーストラリアは、金2、銅1を獲得している! 2016年の、リオデジャネイロ夏季五輪は、南半球で初の、五輪開催となる。
 今回の参加国と地域は、82で史上最高と言われるが、無理をして、数を増やしたのではないのか。たった一人だけ参加した国と地域は、10以上になると言い、あのメキシコも、一人参加と言うから、驚きである。そもそも、雪は降らず、氷も張らない国や地域にとっては、冬季オリンピックへの参加は、興味が湧かない、のは当然なのだがーー。
 4年後の、次回、冬季五輪の開催地は、ロシアのソチだ。ソチと言う地名は知っていたが、黒海沿岸の避暑地、位のイメージしかなく、夏の海水浴場、と思っていたので、え、雪が降るの? と、驚いた。でも、心配御無用、近くには、5000m級の山もある、西カフカス山脈が連なっていて、雪も、沢山降る様だ。
 冷戦下のソ連時代に開催され、ボイコット騒動もあった、夏のモスクワ五輪以来である。冬季開催は初めてで、平和の祭典として、ロシア政府とロシア国民の取り組みが、注目される。




















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やはり最も怖いのはーー地震

2010年03月14日 22時37分52秒 | 日記
3月14日(日)  やはり最も怖いのはーー地震


 2月27日早朝(日本時間 27日午後)に発生したチリ地震は、28日になって、日本への津波の影響が心配された。折から、バンクーバーオリンピックも最終に近かったが、どのテレビも、終日、警戒情報を放送した。警報から注意報に代わっても、通常番組の画面に、津波警戒地域の日本地図を重ねたままにするなど、徹底した報道であった。50年前のチリ地震津浪の教訓から、羹に懲りて膾を吹く、位の細心の注意だったといえる。
 大津波警報が出た三陸沿岸では、浸水などもあったが、当初は、目立った被害も報道されなかった。が、後になって、養殖漁業施設などに、かなりの被害が出ていたことが判明した。
 一方、その後、現地チリでの状況が伝えられるにつれ、死者が1000人近くに上るなど、被害も大きいとともに、政府の対応が進んでいないことから、略奪が起こる、などの混乱が生じている。チリでは、新しい大統領が選ばれたようだが、今後の、復興に向けた新政府の取組みが、注目される。

 チリ地震といえば、50年前、三陸沿岸で、地震津波災害を引き起こした、大地震が想起される。この地震は、後述のように、1900年以降、地球上で起きた地震の中で、最大規模の地震と言われる。地球の裏側で起きた地震は、日本では感じない。まして、その津波が、17000kmもの海上を伝わって、日本まで押し寄せる、とは考えられず、警戒準備が殆ど無いところに、津波が来てしまい、三陸沿岸で、140人が死亡するなど、大変な被害が発生した。なんと、津波が到達した後に、警報が出たようだ。
 当時、自分は、仙台の大学生だったが、仲間とともに、集まった救援物資を、被災地の宮城県志津川町(現 南三陸町)に運ぶ自衛隊のトラックに乗って、現地に行った思い出がある。小学校の体育館で、山のように積み上がった救援物資の、仕分け作業を手伝った。帰路、空になったトラックの荷台に乗って、仙台まで戻った。積載の荷物が無いので、車のスプリングが利かず、荷台がバンバン跳ね上がって、大変な思いをしたことが、忘れられない。

 先日11日夜、NHKのニュース解説で聞いたが、津波には、3つの特長があるという。
   ①高さは低くてもパワーがある
   ②往々にして、第2波、第3波の方が大きい時がある
   ③波が引く前兆現象があるとは限らず、引かないで来る時もある
 ①は、数10センチの高さでも、一過性の普通の波と異なり、連続した波なので、大変な破壊力があるようだ。
 ②は、長距離を伝播するほど、津波が干渉しあい、第1波よりも、遅れて到達する、第2波、第3波の方が、大きくなることが、往々にしてある、と言う。今回も、夕方の時刻に到達した、第2波、第3波の津波の方が、水位は高かったのだが、潮の干満との関係で、幸にも、被害には至らなかったようだ。
 ③は、50年前の津波では、一旦潮が引く前兆現象の後に、津波が来たが、今回は最初から高かったという。50年前を知っている古老は、経験から、引き波が無かった今回は、余り警戒しなかった、と言うのは、間違いのようだ。
 今回の津波警報や津波の体験は、わが国の関係者に、多くの教訓を残した。

 それにしても、ここ数年、マグニチュード7クラス以上の巨大地震と、それによる大きな被害が続いている。身近で、大きく報道された、主なものを以下に示す。

2010年2月  チリ地震     M8.8 (1900年以降 地球上5番目)
2010年1月  ハイチ地震    M7.0
2008年5月  四川地震     M7.9
2007年7月  新潟県中越沖地震 M6.8
2005年8月  宮城県南部地震  M7.2  
2004年12月 スマトラ島沖地震 M9.1 (1900年以降 地球上3番目)
2004年10月 新潟県中越地震  M6.8
― ― ― ― ― ― 
1995年1月  兵庫県南部地震  M7.0
         (阪神淡路大震災)
― ― ― ― ― ― 
1978年6月  宮城県沖地震   M7.4
― ― ― ― ― ― 
1960年5月  チリ地震     M9.5 (1900年以降 地球上最大)
(三陸地震津波災害)
 世界の地震関係者は、次は、日本の太平洋沿岸が危ない、と言っているようである!

 この1月のハイチの地震は、起こった場所と、住民の居住環境の関係から、甚大な被害となった。当初の報道では、犠牲者は、数万人から20万人などと言われ、アバウト過ぎると思ったが、結果的には、死者が21万人と言う。国際的な支援の下、復興までの、長い苦難の道のりが待っている。
 中国の四川地震でも、大変な被害が出た。死者も9万程になるという。四川省はパンダの里でもあり、彼らの様子がTVで流された。
 新潟県内で、立て続けに起こった二つの地震では、のどかな山古志村の錦鯉養魚場の壊滅や、柏崎の原発施設の怖い被害など、大きな話題となった。
 スマトラ島周辺は、地震の多発地帯だが、このスマトラ島沖地震は、規模も巨大で、高さ10mもの津波が、海のリゾートとして賑わう各地に押し寄せるなど、大変な被害となった。濁流が町に押し寄せる映像は、津波の恐ろしさを、リアルに教えている。この時は、津波が来る前に、一旦、潮が引いたという。この地震を契機に、Tsunami(つなみ)という国際語が、定着したと言われている。
 まだ記憶に新しい、宮城県内陸地震は、幸に死者は無かったが、山の地形が大きく変わり、山間の道路がめちゃくちゃになった光景が印象的で、遊びに行ったこともある、栗駒周辺の観光が出来なくなった。更に、大分以前だが、宮城県では、宮城県沖地震もあり、親戚の家が被害に見舞われたりした。
 兵庫県南部地震では、震度は、最高位の震度7で、人口密集地の都市部で起こっただけに、人的、物的に極めて大きな、震災被害をもたらした。先だっての1.17に、阪神淡路大震災の15年記念イベントが催された。もうあれから15年も過ぎたのか、と言う感慨がある。
 地震の震源での規模は、マグニチュードで表現される。一方、人間が感じる揺れの程度は、震度で表わされるが、震度は、その場所の、震源地との位置関係や、距離によって、大きく異なってくる。ドスン グラッと来る、震度4程度までは、時折経験するが、それより大きな震度は、体験が無く、いつか、起震車で、人工的な震度6を体験したくらいだ。

 いい機会と思い、地震に対しての、身の回りの状況をチェックしてみた。現在の居所は、海が近くないので、津波の心配は無い。又、鉄筋のマンションなので、倒壊する危険も少ないと思われる。が、元々、湿地だったと言う話もあり、地盤が、少し心配であるがーー。
 地震の揺れでは、家具が倒壊したり、落下することの被害が多いので、少なくとも、夜間無防備になる寝場所には、倒れやすい大きい家具を置いたり、落下しやすい物を置いたりしないよう、再チェックした。
 又、家族が、日中生活する部屋では、出来るだけ、物を上には乗せないようにしているが、倒壊防止用の金具等は、特に使ってはいない。手回し発電付きラジオ、懐中電灯等はOK。非常口として、エレベーター以外の避難ルートも再確認。非常食や、避難袋は、特に、用意はしていない。
 阪神淡路の場合、建物の倒壊被害に加えて、火災による被害も大きかったようだ。揺れたらすぐに火を止める、のは大事。家庭用消火器を、先日、改めてチェックしたら、なんと、9年前に購入しており、期限切れだった! 何処に頼めばいいか、あれこれ調べた挙句、よく行く近くのホームセンターで、消火器も扱っており、古いものは引き取ってくれる、と言うので、一安心。早速、今日行って、新品に取り替えた。

 わが国では、古来、怖いものとして、地震、雷、火事、親父、などと言われるが、この中で、先ず、地震以外を見てみよう。
 雷様そのものは、今でも健在で、特に夏分には、ピカッ、ゴロゴロと、存在を誇示しており、心理的には、怖くて気持ちが悪いが、落雷の被害そのものは、極めて限定的である。
 火事は、結構怖いが、酒田の大火のような、歴史に残る大火事は、最近は殆ど無くなった。でも、ビル火災での煙による窒息死や、温泉旅館の火災、人手の少ない老人施設の火事など、痛ましいニュースは絶えない。
 親父については、昨今、その権威が地に堕ちてしまっているのは、言うまでも無い。
 これらに代わるものを挙げるとすれば、天災では、台風や大雨での土砂崩れや河川の氾濫、一瞬にして暴走する竜巻、などがある。この所、異常気象の傾向が強いため、集中豪雨や竜巻が多く、予測が難しく、対策も立てにくい。が、土砂崩れや崖崩れは、乱開発や無理な工事などの付けが回ってきている、半ば人災的な側面もあろう。
 間接的ながら、じわりと怖いのは、地球温暖化だが、これは、人災そのもので、意識的な取組みが急務だ。又、テロや核兵器も、怖いのだが、実感が薄い、というのが、実感だ。
 これらに比べて、地震とそれに伴う震災の恐ろしさは、少しも変わっていない。地震国日本の宿命として、逃れられないのだ。行政や、民間や、地域レベルでの、設備や組織体制面での、絶え間の無い対策と工夫が、今後も要求される。

 以下は、今回、地震の持つエネルギーとマグニチュードとの関係について、改めて判った事を、補足的に整理してみたものである。
 地震の規模を示すマグニチュードをM、地震のエネルギー(破壊力)をEとすると、常用対数表示で、
  log10E=4.5+1.5M  
これを、指数表示に直すと
       E=10^(4.5+1.5M) (^は指数関数のべき数表示)
となる、という。
 ここで、マグニチュードの違いが、どのくらいのエネルギーの違いになるか、計算してみた。
 一般に、マグニチュードの大きさを、それぞれ、Ma、Mb、エネルギーの大きさを、Ea、Ebとすると、上式より
  log10Ea=4.5+1.5Ma
  log10Eb=4.5+1.5Mb
となるので、両者の差をとると、
  log10Ea―log10Eb=1.5*(Ma―Mb)
となる。対数の引き算は、比の対数になることから、
  log10Ea―log10Eb=log10(Ea/Eb)
なので、
  log10(Ea/Eb)=1.5*(Ma―Mb)
となる。したがって、これを、指数表示にすれば
      Ea/Eb=10^1.5*(Ma―Mb)(^は指数関数のべき数表示)
となる。
 これから計算すると、Mが0.1大きくなると(Ma―Mb=0.1)、エネルギーは
      Ea/Eb=10^0.15=約1.4倍大きくなる。
同じように、Mが0.2大きくなると、エネルギーは
       Ea/Eb=10^0.3=約2倍大きくなる
同じように、Mが1大きくなると、エネルギーは
       Ea/Eb=10^1.5=約30倍大きくなる
更に、Mが2大きくなると、エネルギーは
       Ea/Eb=10^3=約1000倍大きくなる
となる。
 同じチリ地震でも
     50年前 M9.5 
     今回   M8.8
だから、
       Ea/Eb=10^(1.5*0.7)
            =10^1.05=約11倍程度の違いになる。        このように、対数が使われていることから、マグニチュードの少さな違いでも、エネルギーの差は極めて大きい。発表後になって、マグニチュードが修正されることもある。
 一方、マグニチュードにも、各種のものがあるようで、巨大地震には、モーメントマグニチュードというものが、使われるようだ。でも、これ以上は、もう、素人の理解範囲を超えている。


















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ツタンカーメンのエンドウ 元気です

2010年03月11日 13時25分01秒 | 日記
3月11日(木) ツタンカーメンのエンドウ 元気です

 ツタンカーメンのエンドウ、1月10日以来のブログ登場です。先日の啓蟄(3/6)を過ぎても、この所、寒さが続きましたが、今日の東京は、久し振りの陽気で、春の光が一杯です。鳥除けの紐や糸に守られて、ツタンカーメン君、すっかり元気で、緑の葉が、大きく伸びています。
 昨年暮、寒さ対策で、応急的に、ポットのまま、プランターやトロ箱に収容し、土を被せましたが、近い内に、定植しようと思っています。ポットからどうやって出すか、ポットをハサミで切るか、それとも現状維持で大きくするか、などと、楽しく思案中。
 早く紫色の花が咲き、紫色の実がなると、いいナー!
   
  
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