2024年9月26日(木) 災害対策について
◇この9月1日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した、関東大震災を忘れないよう銘記する、防災の日となっている。
これに関連したNHKのテレビ番組で、119番の一環として、#7119,#8000の2つの番号が紹介されたと、記憶していて、自宅のホワイトボードに書き込んである。
筆者は、もと、NTTのOBであるため、特番1XYなどには関心がある訳だ。
(詳細は後述)
◇この8月28日に開催された、住んでいる足立区の地域の高齢者の定例の集まりであるグリーンカフェで、災害対策と題して、地域を管轄する消防所長の話を聞く機会があった。
所長から、日頃の救急活動について、ご苦労話や、住民への要望などをお聞きした。#7119や,#8000の紹介もあった。
緊急事態発生かと身構えながら待機している訳で、結果として、一寸したトラブルだったり、軽症だったりすることもあり、このため、救急車が出払っていて、出動できず、本当に必要な手配が出来ないことも、多々あるという。
◇救急車の所要時間と救命率
ネットで調べると、総務省の統計では、119の電話を受けてから、救急車が現場に到着するまでの所要時間は、漸増傾向にあり、直近の令和4年(2022年)では、10.3分という。
また、心肺停止の緊急事態用のAED(自動体外式除細動器)のデータでは、下図のように、時間とともに患者の救命率が急激に低下するようで、秒単位の時間差が大きいようだ。
左図では、五分以内なら、救命率は50%以上で、右図にあるように、8.6分を超えると、救命率は、0~20%となるようだ。
(参照心肺停止の救命率|救命率を上げるためには何ができる? _ AEDラボ _ AEDの何でも相談窓口.html)
◇無駄をなくし、救急活動を適正化するために、最近では、119に電話する前に、専門家が相談に乗ってくれる以下の、2つの特番があるという。
帰宅後、ネットで調べると、以下のようだ。
#7119
電話機に付いている「#」ボタンに続いて「119」と押す。
(参照:厚生労働省|大人の症状は♯7119.html)
一般の大人を対象とした窓口である。
実施エリアは、今年の5月時点で、下図のようで、かなりの都道府県や市町村で実施されているようで、もう一息である。
(参照:助かる命が助からなくなる… “救急車呼んだら7700円”の背景 三重県松阪市 「選定療養費」とは? _ NHK _ WEB特集 _ 医療・健康.html)
#8000
(参照:子供の救急に!#8000と#7119を覚えておこう!.html)
こちらは、子供を対象とした窓口で、育児全般が対象になるだろうか。
子供は言葉による表現が不十分なため、普段と異なる状況が起こると、親としては不安になるものだ。専門家に、じっくり相談に乗って貰えるのは、心強いことだ。
◇ちまたでは、“救急車は無料タクシー”、と言われているようで、たいした症状でもないのに、気軽に救急車を呼ぶことを指している。
こうした状況を改善するため、ある自治体の公立病院では、救急車で搬送されたのに軽症なら、救急車の使用料として、7700円を請求することにしたようだ。
救急事業の有料化は、やむを得ない措置と言えるだろう。
(参照:前出の、#7119の記事と同じ)
◇最も身近で重要な公的サービスと言える救急事業を、無駄なく、きっちりと活用する心構えが肝要と言えるだろう。