へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

一票の格差について

2010年12月17日 05時25分58秒 | Weblog
「都市部と地方で一票の価値に差がある」と言う訴えに、「違憲である」と言う判決が出たようだが、私は「もっと差をつけろ」と言いたい。

何故そのように思うのかと言うと、一票の格差を問題にする人たちは「それ以外の格差には目もくれようとしない」からである。

確かに、選挙だけを考えれば「一票の格差」は歴然としているだろうが、世の中は選挙だけで成り立っているわけではないことに気がつく必要があるだろう。

そもそも、「一票の格差」が生まれる原因は、「地方から都市部へ人が移動した」と言うことが原因で、何故そのような現象が起きるか考えてみるがよい。

最大の理由は「不便で貧しく暮らしにくい」と言うことがあげられるように、生活環境(インフラ)、給与水準、・・・・と、選挙における「一票の価値」以外はみな地方のほうが大きな格差を抱えているのである。

しかし、都市部にいる人たちは「数を後ろ盾に裁判を起こせる」が、数の上で劣る地方にはどうすることも出来ないのである。

このことを別な言い方に変えると「数の暴力」と言う言い方も出来るのだが・・・・。

次に、全く別な視点から考えてみようと思う。

全く別な視点。

それは、「都市部と地方を完全に隔離してしまう」と言うことである。

このように、両者を完全に隔離してしまうとどうなるであろうか。

「隔離する」と言うことは、人の流れも物流も完全に「遮断する」と言うことで、このことを真剣に考えれば「都市部が如何に地方に依存しているか」と言うことがわかるであろう。

実現は不可能な話ではあるが、仮の話し、都市部と地方を隔離してしまうと「地方は貧しいながら自給自足で生きてゆける」のに対し、「都市部は食料難で餓死する」のが関の山である。

食料以外にも、都市部で大量に発生する「二酸化炭素」も、地方にある森林がなければ浄化することは難しく、飲料水だって、「地方にあるダムが頼り」の状態では、都市部の人間が以下に我侭かがわかるだろう。

このように、普段は全く意識しない部分で地方に依存していることがわかるのだが、現実は、あたかも「空気のような存在」としか見ていないのである。

このように、人間社会は「人間だけでは成り立たない」と言うことを認識する必要がある。

このように考えれば「一票の格差」など問題にするほうがおかしいことで、議席の配分は「土地の面積に比例させる」「各都道府県に同じ数の議席を与える」などの方法がよいと思うのだが・・・・。

ついでに言うなら、一票の格差に文句を言う前に「地方に住んで見ろ!」と私は言いたい。
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