ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

【 狂気は個人にあっては稀なことである。・・・】

2017-11-09 06:30:51 | 日記
「新作だから、二泊三日。ゆっくり観てはいられないよ」
夜9時過ぎ、孫が玄関先にドサリとレンタルビデオケースを投げ出しただけで、
忙し気に帰って行きました。
映画『ハクソーリッジ』のビデオです。
私が、映画を観もらした、とボヤいていたのを覚えていてくれて、レンタルしてきてくれたのです。

「ありがとう」です。
とは言っても、翌日は出かける予定になっていますし、今晩遅く、といっても真夜中であっても
観てしまわなければいけません。
やり残してあった仕事が上がったのが10時半。
お風呂に入って30分経過。
「さぁ」 と思って観始めたのは11時を少々回っていました。

監督は、メル・ギブソン。
  《太平洋戦争の沖縄戦で衛生兵として従軍したデスモンド・T・ドスの実体験を
   描いた戦争映画。
   デズモンドはセブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔な信徒であり、沖縄戦で
   多くの人命を救ったことから、「良心的兵役拒否者」として初めて名誉勲章が
   与えられた人物である。
   「ハクソー・リッジ」とは、沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と
   呼ばれた日本軍陣地。
   北側が急峻な崖地となっており、日米両軍の激戦地となったことから、
   米軍がこの崖につけた呼称(Hacksaw=弓鋸)である。》
                            (ウキペディアより)

戦場のシーンが生々しく、時々目を逸らしたり、早送りにしました。
私としましては、思ったほどの感動等はえられなかったかな、と。
過酷な戦場シーンと言っても、目にしているのは作品としての映像です。
視覚的な嫌悪感は覚えても、現実の事件のライブ映像ではありませんから、
実感としての生々しさは伝わっては来ませんでした。

このところ、おぞましさを覚える殺人事件が連日放映されています。
食事の時間帯に流されますと、食欲が失せてしまいそうです。
確かに猟奇的でもあり、未だかって無かった様な犯罪ではありますが、これほど繰り返し
繰り返し、捜査状況や犯人の言動を、逐一報道しなくてもいいのではないでしょうか。
こうした放送を数多く流すことで犯罪の抑止力になるとも思われません。
それに、犯罪心理学にも興味はありません。
しっかり捜査し、法事国家としての裁判で裁き、報告して頂ければそれで結構です。

ニーチェは、言っています。
    【 狂気は個人にあっては稀なことである。
       しかし集団・民族・時代にあっては通例である。】と。

もう、感覚的には「古―い」ハナシとなってしまいましたが、防衛省の一連の「南スーダン日報隠し」
等に関する報道は、しっかり伝えて欲しいと思っています。

ニーチェの言葉をもう一つ。
    【 武装平和とは、自国と隣国を信頼せず、半ば憎悪、半ば恐怖から
       武器を放棄しかねる意向上の不和である。】
                  (「人間的な、あまりに人間的な」より)
コメント (2)
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