ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《「何も聞いていない」とぽつりと答えた。》

2016-11-17 06:25:21 | 日記
南スーダンの国連平和維持活動に派遣する陸上自衛隊の施設部隊に対し、
政府は、「駆け付け警護」という新しい任務を付与する実施計画を閣議決定しました。

〈任務付与といっても、必ずやらなければならないということではなく、
実施するかどうかは、状況を見て部隊長が判断する〉
との、政府見解です。

今は平穏でも、ジュバ周辺は治安が悪化していることは確かです。
「駆けつけ警護」には、かなりの危険が伴うことは、「解釈」と言う論を待つまでもありません。

『PKO参加5原則が満たされている場合でも、安全を確保しつつ
有意義な活動を実施することが困難と判断する場合には、
撤収をちゅうちょすることはない』
安倍首相は、そう述べています。
だから、安心というものではありません。
「撤収」という決断を大切にしてほしいと思います。

南スーダンに派遣される陸自第9師団・青森市を中心とする交代部隊では、
「プロとして精進する」と胸を張る幹部もいらっしゃるようですが、
家族の方々には不安が あることは否めません。

  《「相手を殺し、逆に殺されることになるのでは」。
   孫が師団にいる青森市の女性(79)は表情を曇らせる。
   入隊直後の孫は「門限が厳しい」と自衛隊での生活を自分から語ってくれていた。
   だが、今夏の盆休みに顔を見せた時、
   「(南スーダンに)派遣されるのか」と聞くと、
   スマートフォンの画面を見つめたまま「何も聞いていない」とぽつりと答えた。
   それっきり会話はなくなった。
   「本人も覚悟していると思う。でも、もし戦闘に巻き込まれたら」。
   女性は言葉を詰まらせた。》
                  (毎日新聞2016年11月15日 21時50分)

「安保法制」、ここまで来てしまったかと、暗澹たる思いに駆られます。
  《スマートフォンの画面を見つめたまま「何も聞いていない」とぽつりと答えた》
おばあちゃんと、孫との会話、やりきれない切なさに襲われます。
自衛隊員を決して死なせてはいけません。
コメント (4)
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