多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

グローバル化が間違いの始まりでした

2016-05-09 | Weblog
「…は諸悪の根源」という言い方はあまり好きではありません。

しかしグローバル化が今の問題の多くの始まりだったというのは、かなり当てはまるのではないか。

グローバル化と言えば経済のイメージですから、政治的にはボーダレス化というのがよりふさわしいでしょう。

テロも格差も宗教・民族対立も移民難民問題ももこのボーダレス化がパンドラの箱になっている。

そのボーダレス化の発祥の地はドイツです。

ベルリンの壁崩壊というのを覚えておられるか?

ベルリンの壁崩壊で東西ドイツ統一を無難に乗り越えたドイツは天狗になった。

社会主義対資本主義のイデオロギー対立が終わったからには欧州、さらには世界を国境で区切る意味はなくなったかのように思った。

たまたま当時のドイツでうまくいっただけの出来事を世界人類不変の理念みたいに思い違いしたのでしょう。

これにボーダレスでは似たEUの理念も加わって、国境のなくなった世界の人々は自由に行き来するようになりそのうち平和で皆兄弟になるとでも思ったようです。
しかしイデオロギー対立の後に代わって出てきたのは宗教・民族対立でした。

正確にはイデオロギー対立のもとで抑え込まれ見えなかった対立が顕在化した。

こちらのパンドラの箱は今にして思えばユーゴ紛争であり米国の中東介入だったのでしたが、深刻には受け止めなかった。

今さらドイツを批判しても詮無いことですが、ドイツを見習おうなどとは決して思わない方がいいのでは。

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