blogギター小僧の径

ギター小僧の私生活

鉄人28号

2009年01月22日 | レビュー


仕事の関係で、舞台『鉄人28号』を観に行ってきた。この舞台をやっているプロデューサーに取材した時に、よかったらということで、その本の著者含め10人分ぐらいご招待頂いた。S席11,000円という高額だ。場所は先日王監督の取材をした天王洲の銀河劇場。

アニメ界の巨匠押井守の初めての舞台演出ということで話題にはなっていた。でも自費では行かないな、絶対。しかしながら内容は素晴らしかった。いくつか舞台は観ているが、一番よかったかも。舞台装置には相当カネがかかっているだろうことは想像できる。チケット代が高いのもうなずける。

南果歩が演じる正太郎少年は、なまめかしくエロかった。プロデューサーから聞いたウラ話だが、押井守はこの話が舞い込んだ時に、正太郎は40代の女性と即答したという。女優には詳しくなく、あとはプロデューサーにお任せというスタンスらしい。そして、舞台装置のイメージも出来ていて、鉄人28号が舞台のど真ん中にいて、一番盛り上がるところで、動くという構想も即答したという。まさに天才なんじゃないかなぁ。

ダイアモンド✡ユカイサンプラザ中野くんが出ている。二人ともハマり役だった。サンプラザ中野は改名して「サンプラザ中野くん」に今はなっているようだ。

女立喰師や犬、人狼などまったく訳のわからないところがあったが、一緒に行った押井守ヲタクに話を訊くと、押井守の自作品のパロディや、ファンにはお馴染の象徴や記号がちりばめられていたという。いわば符丁のようなものだ。

鉄人28号は知っていたが、内容はまったく知らなかった。太平洋戦争末期、大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボットが鉄人28号ということらしい。そして今回の舞台は、1964年の東京オリンピック開催をめぐり、推進派と阻止派が繰り広げる争いに鉄人を操る正太郎少年が巻き込まれるというストーリーで、かなりつまらない内容だ。しかしながら、演出・舞台装置・音楽がすばらしかったので、大変満足。

帰りに著者含め6人と呑んだ。ずっと映画の話でついていけなかった。この日、神田うのも来ていたようだったが、気がつかなかった。それよりも美保純を見かけた。高校の時、ぼくとノブタケの2人で密かに憧れていた女の子が美保純に似ていたので、2人の間ではそのこのことを「美保純」と呼んでいたことを思い出した。そして、「いとしのジュン」という曲が高校の時生まれたことは言うまでもない。
コメント
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