golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2,4,6番」ベルリン古楽アカデミー

2010-06-04 22:56:10 | Weblog
会社の帰り掛け、途中駅で降り数駅分歩いてみました。

1時間半ほどのコース。

子供の頃住んでいた所の近くで郷愁をそそる風景。

決して遅い時間帯では無かったしメインストリートを歩いていたにも関わらず、古い建物も多く残り意外に寂しい道程でした。

昭和の香り漂う建物と、現代的な高層ビルが同居する不思議な景観。

なかなか楽しい散歩でありました。

ベルリン古楽アカデミー(Harmonia Mundi France盤)

先日1枚だけ聴いた、最近最も気になっている古楽器アンサンブルによるブランデンブルク。

今日その2枚目を聴いていてふと浮かんだのが、「ポストモダン」という言葉。

文学、思想、美術や音楽の潮流に使われる用語ですね。

初めてこの言葉を聞いたのは、昔出張でニューヨークへ行った時。出張とは行っても物見遊山の見学旅行でしたが。

頭も良く、教養も広く深い先輩が無知な私に教えてくれました。

摩天楼聳える中、現代的な建築だが上層階にパルテノン神殿の様なエンタシスを装飾に嵌め込んだビルを指して、ああいうのをポストモダン建築と言うのだと。

言われてみると、その近辺には新しいビルなのに、伝統的な香りを取り入れた建築物がいくつかありました。

建築の世界でもこれはあくまでも「ポストモダン」の一例であり、用語としてはもっと広義のようですし、音楽の分野ではまたちょっと違った意味合いであるようです。

しかし、この演奏を聴いて浮かんだのはこの言葉。

古楽器による先鋭的な「モダン」な様式に、現代楽器による「伝統的」な暖かみのある響きを加味して新しい魅力を生み出した演奏に感じられたからです。

ややもすると鋭利さが過ぎてクールな響きに感じられたり、過激な表現が抵抗感を持たれることもある古楽器演奏に、現代楽器演奏の伝統的なマイルドさをブレンド。

これは、古楽器派にも現代楽器派にも受け入れられるブランデンブルクなのではないかと。

「キレがあるけどコクがある」

そんな演奏です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東京生まれなんですね! (安倍禮爾)
2010-06-06 17:05:42
golf130さん

 golf130さんは東京生まれなんですね!。故郷を近くにお持ちで羨ましいです。私は生まれは札幌で、その後各地を転々とし、小学校を4つ変わって、名古屋で卒業、以来高校まで居て、大学から東京なんで、故郷はどこか?
 一応名古屋の人間と言うことにしています。今もつきあっているのは名古屋時代の友達なんでね。
 「キレがあるけどコクがある」のは、万事良いですね。両方とも兼ね備えるのは難しいでしょうね。
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故郷 (golf130)
2010-06-06 21:56:27
安倍禮爾さん
コメント有難うございます。
引っ越しが多いのも大変ですよね。特に子供の頃はせっかく出来た友達と別れて知らない土地へ、というのはさぞ辛いだろうと想像致します。

私の場合は、家内の実家も近場なので、所謂「田舎に帰る」というのが無いのが逆に寂しいです。

この演奏、ほんとお薦めです。
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