golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

メシアン「世の終わりのための四重奏曲」タッシ

2012-06-29 22:15:00 | Weblog
昨日から往復の通勤電車でこのCDを聴いております。

朝、このまま会社へ行かず、1日中この曲この演奏の余韻に浸っていたい!と思うのですが、駅から会社までの15分で世俗の世界に引き戻され、更に仕事で儲かるとか儲からないとか、更に俗っぽい世界へ。

昨日も、そんなこんなで夜遅くまで仕事。

わたしゃ、この曲のような超俗の美しい世界の住人でいたいよ~。(無理~(笑))

タッシ(ピーター・ゼルキン(ピアノ)、アイダ・カバフィアン(ヴァイオリン)、フレッド・シェリー(チェロ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット))(RCA盤)

この曲の定番中の定番として挙げられることの多い演奏。

残念ながら未聴だったのですが、先日ディスクユニオンで見付けて購入。600円でした。

今迄持っていた2種のCDも、それぞれ素晴らしい演奏と思いましたが、この演奏が高い評価を得ていることを強く実感致しました。

やはり凄いわ、この演奏!

この曲!

シュトルツマンとP.ゼルキンを始めとした演奏者個の技量の高さは勿論のこと、余韻を大切にした音楽づくりにより、深遠で哲学的なこの曲の凄さと根源的美しさが際立っています。

雄弁だけれど決して饒舌にならない演奏。

ところで、美しい曲、楽しい曲は数多あれど、深さと、ぞくぞくとする音楽という点では、この曲はマタイやトリスタンにも決して引けを取らない大傑作とさえ思います。

この妖しい美しさは、「プールの中で青く光る核燃料棒」に似ているかなと、この前テレビを見ていて気付きました。

ナチスの捕虜収容所で作曲されたという逸話とタイトルから誤解されやすい作品ですが、「時の終わり」という時間概念からの超越という主題は哲学的かつ物理学的。

この曲の描く世界は、もしかしたら、決して踏み込みではいけないかもしれない宇宙の根本的原理にも関わるようにさえ思え、原子力ともどこか通じるのでしょうか。

聴くたびそんなことを思う音楽ですが、特にこの素晴らしい演奏により、それが確信になった気がします。

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