golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

R・シュトラウス「四つの最後の歌」シュワルツコップ、セル

2008-06-18 20:49:08 | Weblog
カブトガニさん、カブトガニさん、あなたも少し進化した方がよろしいんじゃないのですか?

クモさん、進化って何だ?

えっ、カブトガニさんは進化をご存知無いのですか!

進化っていうのは、環境の変化に適合するような、形や機能を変化させることですよ。

元々はカブトガニさんと私達クモは同じ仲間だったのですよ。

いやだなぁ、蜘蛛助と一緒だなんてイメージ悪い。兜の方がカッコいいぞ。

姿はどっちもどっちで、お互い決してよろしくないと思いますが…。

我々クモ類は、網を張って獲物を捕まえる技を習得したり、糸を使って空中を飛行出来るようになったりなど、色々努力して進化して来たんですよ。

それに比べて、カブトガニさんは2億年も前からほとんど進歩が無いらしいじゃないですか。ずっとその古臭い姿のままじゃないですか。

変われば良いってもんじゃないよ。クモさんは嫌われ者のことが多いけど、我々は長年この姿を保って来たせいで「生きている化石」として、珍重されているんだから。

シュワルツコップ(ソプラノ)セル指揮ベルリン放送響(EMI盤)

もし、R・シュトラウスが現代音楽の語法に転換していたら、どうだったんでしょうかねえ。

1864年生まれで、1949年に亡くなったR・シュトラウス。

この曲が書かれたのは1948年!

ストラビンスキー「春の祭典」の作曲が1913年。シェーンベルクが12音技法を使い始めたのが1920年代。今だに前衛的な響きを保持しているヴァーレーズ「イオニザシオン」が1930年頃。

1948年にはジョン・ケージはプリペアド・ピアノの曲を作っていたぞ!

それらと比べ、なんとアナクロな作品。ロマン派バリバリじゃないか!

でも、R・シュトラウスは弧塁を守ってくれて本当に良かった。

じゃなきゃ、この限りない憧憬とこの世ならぬ美しさに満ちた人類の至宝は存在しなかったのだから。

またこのロマンを極めた曲が、84歳の老人の手になるものというのも驚異。

クラシック界の「生きている化石」に感謝。

golf130さん、golf130さん、「生きている化石」って、リヒャルト・シュトラウスはとっくの昔に亡くなっていますが(笑)。

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