golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「ピアノ協奏曲第13、17番」ブレンデル、マリナー

2009-11-05 22:54:43 | Weblog
場末の居酒屋における「カルテットの法則」。

昨日は午後外出で、仕事は早く終わったのですが、帰路の乗換駅で線路下の居酒屋につい吸い込まれてしまいました。

店内に演歌流れる場末の居酒屋で一人飲みながら、斜め前のテーブルの会話を何とは無しに聞いておりました。

仕事帰りの年配4人組で、男性3人、女性1人の構成。

会話の内容は、芸能人石田某純一(全然「某」になって無いって(笑))の結婚関連など当たり障りの無いもの。

これを傍で聴いていて思ったのは、「4人で呑んでいると、必ず各人の役割が決まって会話が進む《カルテットの法則》」があるのではないか、ということ。あたかも、それぞれが決まった楽器を演奏しているかのよう。

メロディ?を担当する第1ヴァイオリンが自然発生します。これはイメージ分かりますよね。

そして、低音部を支えて存在感を示すチェロも登場。

地味ながらも内声部を支える第2ヴァイオリンとヴィオラの担当も決ります(どっちがどっちだか、ちょっと分かりづらいですが)。

観察していると、第1ヴァイオリンが電話やトイレで席を外すと、第2ヴァイオリンとヴィオラもとたんに目立った演奏しますね。

アルコホール作曲弦楽四重奏曲第1番「居酒屋」(どんな曲じゃい?)を聴いているつもりになるとなかなか面白い。

「3人寄れば文殊の知恵」ならぬ、「4人集まりゃカルテット」であります。

これは、別にアルコールが入らなくても成立します。

喫茶店でも良いし、職場でも学校でもどこでも…、是非皆様も「カルテット」のつもりで観察してみて下さい。面白いですよ~。

勿論、3人ならトリオが聴けるし、5人ならクインテットですね。

ただ同じ数人でも、テレビの政治座談会などだと、各人が皆バラバラの事を話していて全然話が噛み合っていないのが通例。

この場合は古典的な室内楽では無く、各演奏者の調性もリズムも異なる前衛的な音楽のつもりで鑑賞することが肝要ですね。

アルフレート・ブレンデル、ネビル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団(DECCA盤)

ブレンデルの全集を順に聴いて来ていますが、この辺りの曲になると、初期曲と違い普段聴き慣れたモーツァルトの世界で、完成度の高い作品になりますね。

勿論、初期の曲が稚拙ということでは無く、逆にこれらの曲が後期曲にも匹敵する素晴らしさを有しているということです。

第13番は、堂々たる第1楽章、第2楽章の安らぎに満ちた表情、第3楽章の草原を思わせる様な伸びやかさ、突然短調に転調しての翳りなど魅力満載。

そして、全曲が静かな美しさに満たされた第17番。透徹した美しさは、最後のピアノ協奏曲にも通じるようにも思えます。

ブレンデルの珠玉のピアノとマリナーの暖かみのある指揮は幸福なモーツァルトにピッタリであります。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
4回転半 (golf130)
2009-11-07 11:29:35
ピースうさぎさん
コメント有難うございます。
カルテットの話で曲がカルテットじゃ、ストレート過ぎますよね。ちょっとヒネリを入れてみました(笑)。
今後も独自路線で参ります。
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あれ (ピースうさぎ)
2009-11-06 19:20:45
カルテットの話なのに、コンチェルトを聴いているところが笑えますね。独自路線、いいですね(笑)。
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