golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

【ラ・フォル・ジュルネ2013.5.5】フォーレ「レクイエム」他、コルボ

2013-05-05 23:24:32 | Weblog
今年のラ・フォル・ジュルネは、メシアンの「世の終りのための四重奏曲」と「アーメンの幻影」を聴き損なった(既にチケット売り切れ)のが何とも悔しかったですし、アンサンブル・アンテルコンタンポランやギターコンサートの数々を聴けなかったのも残念。

しかし、昨日、今日と素晴らしい名演に接することが出来、有意義な年でありました。

ところで、来年のテーマは?

確か最終日に発表じゃなかったかな。

コンサート終了後、掲示があるのではと地下ホールに降りようとしたら、既にクローズの時刻になっておりました。

来年こそは早めにチケット入手して、聴き損なわないようにしなきゃ。

シルヴィ・ヴェルメイユ(ソプラノ)、ジャン=リュック・ウォーブル(バリトン)、ミシェル・コルボ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア、ローザンヌ声楽アンサンブル

1.デュルフレ:グレゴリオ聖歌による4つのモテット
2.フォーレ:レクイエム

(アンコール)グノー:十字架上のキリストの7つの言葉より

初日と同様に、5,000人超の大会場で1,500円のB席で、最後列から2番目で失敗したかなと思いながら会場に向う。

しかし、後方と言えど中央付近で、遠いながらも演奏者も良く見える位置でそんなに悪くないと思い直す。

懸念は音響。

しかし、最初のデュルフレの合唱曲が始まってみると会場全体がステージの澄んだ歌声に耳をそばだてている様子で、こんな後方でも美しい響きを十分聴き取ることが出来ることが分かりました。

夜のコンサートでもあり、演目的にも聴衆のマナーは意外に良かったように思います。

デュルフレのこの曲は初めて聴きました。

「グレゴリオ聖歌による~」と題名にあるので、グレゴリオ聖歌の定旋律から始まるものだと思ったら、彼のレクイエムと同様にフォーレをも思わせる柔らかな美曲。

コルボの合唱の素晴らしさに直ぐに引き込まれて参りました。

そして、メインのフォーレ「レクイエム」。

大好きなこの曲は、アマチュアの演奏会で2回聴いたことはありますがプロは初。

LP時代以来の愛聴曲の一つで、ベルン交響楽団と入れたコルボの名演も聴き馴染んで来たものです。(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/1c81e0b1ab258e745d47b2d57814dd15)

その録音は、ボーイソプラノを起用したところがやや不満でしたが、今日の演奏は女声。

如何にもコルボらしい、清楚なちょっと中性的な声のソプラノでした。

パンフレットによれば、このシルヴィ・ヴェルメイユさんは、何と看護師としても活躍されているとのこと。

ちょっとビックリ!

こういう人のいる病院で死を迎え、「ピエ・イエズ」でも歌って貰ったらこれは最高の幸せなのでは、などと思いながら聴いておりました。

バリトンも若々しく優しい声質。

ベルン響との録音は透明度は非常に高いもののあまりにも禁欲的過ぎて、色彩感や香りがちょっと乏しい気も致しましたが、今日の演奏は透明ながらも色彩感もあり素晴らしいものでした。

アンコールのグノーも素晴らしい合唱。

恐るべし、コルボ。

最後は、鳴り止まない拍手とスタンディング・オペレーションでブラボーの声が飛び交いました。

聴いて良かった、さすがコルボのフォーレ「レクイエム」。

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