ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

「凍りついた瞳」-子ども虐待ドキュメンタリー

2012年12月11日 | カンボジアの母子保健

 

児童虐待に、とても感心があるわたし。「あなたの児童虐待チェックテスト」でもあったら、きっと高得点になるだろうという実感があるのだ。

↓なんでも関心のある子ども

「凍りついた瞳」は、実話にもとづいて書かれた児童虐待の漫画なのだけれど、連載漫画だったらしく、虐待する側の視点でも虐待が紹介されていて、とても勉強になったのである。が、こわい・・・・・虐待の実態はほんとにおそろしい。親が虐待をせざるを得ないほどに追い詰められてしまうっていう社会も怖い。同時に、虐待されている子どもがどれほどの心に痛手を負って回復に時間がかかるかを考ええると、女性に対する暴力と同じで、「暴力(虐待)の経済コストははかりしれない」のである。

非行を繰り返す子どもたちの大多数は虐待の被害者だという統計もあるらしい。子どもたちに、非行の責任はないし、子どもに非行をさせる家庭環境や社会環境そのものが悪いのだけれど、大人の都合もあって、子どもたちが更正施設に送られて辛い思いをするっていうのが実情。

↓行儀が悪いのでは高得点のこども

 

カンボジアでは、児童虐待の問題は、ほとんどまったく取り上げられてないし、医学の世界でも対適切な応策がまだ設定されていないはず。家庭内暴力ですら、病院の診断書でちゃんと記載されないくらいの制度なのだから。

↓ショーロンパオ大好き、来週の台湾が楽しみ☆

ジェンダー学でも、ジェンダーの問題から社会分析をすることを通じて、児童虐待についても考えるような機会を設けないといけないなあ。カンボジアでは、まだあまり表面化していないけれど、間違いなくある問題なのだ。親も苦しむし、子どもも苦しむし、社会全体が病むことになる。いやはや、課題は多いなあ。

 

 

 

 

 

 

 


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