春日部 庄和・江戸川脇で、森=自然林を作っている人たちと(2014.3.5)

2014-03-05 14:35:32 | Weblog

*旧庄和町・江戸川べりに、森、しかも自然林をつくろうという人たちがいます。8年前に苗を植えて見守っているのです。成長を観察記録しています。測定には一週間かかります。
 その中で、3日ほど手伝いに行きました。森の中に藪つばきが咲いていました。

*首都圏外郭放水路は、低地・春日部より北側に降った雨を、南方向<従来の川>に流すのでなく、国道16号あたりで、受け止めて、東の江戸川に流す地下水路です。江戸川の出口に庄和排水機場があります。この写真は、2月の雪の日です。この下が、大雨のおり水をためる貯水槽です。
 いつもは、水は溜まっていません。地下神殿空間状態です。地表面は、写真のように、だだ広い芝生広場です。サッカーの練習などに使われています。写真の手前が、排水機設備建屋(龍Q館)です。3方向のふち、左、正面(向こう側)、右の側面を、東法面(のりめん)、南法面、西法面 といい、ここに木を植えて森にしようというのです。

*西法面の木の状態です。この中の、木を一本一本測定します。根元径、胸元あたりの径、木の高さを測定します。

*ぎっちり植込んでいますから、まるでジャングル、です。小枝が顔にあたり、ゴーグルをはずせません。

*高さ6mになる木もあります。測定竿で、正確に測ります。こうして、樹の成長を記録していくのです。

*平成18年(2006年)に、市民(町民?)の手で植樹されました。2,700人によって2万7,000本が植えられたそうです。
   ・・・ワタシは、この町に住みながら、このことを知らなかったのです。8年前です。リタイアして、自由をえて、地球上放浪していた時期だったのか、家出(町出)していた時期だったのか。

 ワタシが、このことを知ったのは、ほんの3,4年前です。中国沙漠緑化に貢献された、この町住んで昨年4月に亡くなられた、新島靖雄さんを知ってからです。中国に同行して、沙漠に植樹を手伝って(といっても、まねごとですが)、新島さんの地球環境に対する熱意にふれてからです。

 森、自然林をつくるのが目的です。里山ではありません。市民の里山再生活動をよく聞きますが、違います。里山は、燃料や農業のための森です。木材を生産するための森、植林でもありません。
 環境保全のための自然林をめざしています。横浜国立大学の宮脇 昭先生の指導のもとで、宮脇理論を実践しています。
 むろん、植えた木は、この地域の潜在自然植生の調査に基づいています。
 そして、樹の成長状態を調査しているのです。調査対象の木は、アカガシ、アラカシ、エノキ、カクレミノ、ケヤキ、シラカシ、シロダモ、スタジィ、タブノキ、ネズミモチ、ヒイラギ、モチノキ、ヤブツバキ、ヤブニッケイです。各50本程度を測定するのです。
*ときどき指導にお出でになる、村上雄秀先生(地球環境戦略機関 国際生態学センター);右
*宮脇先生の数多い著作の中から。

 【おまけ】

 春日部には、宮脇先生の理論に基づいて森づくりをやっている所が、もうひとつあります。イオンです。イオンは、各地でショッピングセンターを開くときに、<ふるさとの森づくり>を行っています。イオン春日部は、ちょうど一年前の2013年3月にオープンしましたが、その半年前の2012年11月25日に、1,500人が集まり、1万5000本の木を植えました。全体では、3万4000本が植えられたそうです。写真(左)は、その日、挨拶される石川春日部市長です。


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